有料老人ホームのポイントと低コストで建築する手法

2018.03.08

有料老人ホームとは

有料老人ホームは、住宅型有料老人ホームと介護付有料老人ホームに分類されます。

住宅型有料老人ホームは、生活支援等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。介護が必要となった場合、入居者自身の選択により、地域の訪問介護等の介護サービスを利用しながら有料老人ホームの居室での生活を継続することが可能です。

介護付有料老人ホームは、介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。介護が必要となっても、入居している有料老人ホームが提供する介護サービスを利用しながら生活を継続することが可能です。介護サービスは有料老人ホームの職員が提供します。有料老人ホームの職員が安否確認や計画作成等を実施し、介護サービスは委託先の介護サービス事業所が提供するものもあります。また、要介護者のみを対象とする介護専用型と、自立・要支援者も入居ができる混合型があります。

有料老人ホームのポイント

有料老人ホーム室内イメージ

居室は原則個室であることとなっており、面積は13平方メートル以上でなければなりません。ただし廊下幅の緩和を受けるなどの特殊な条件が加わると18平方メートル以上など条件が異なるため、確認をしておきましょう。細かなルールについては、地方自治体のなかで独自の規則を設けているケースもあるため設計前に確認をする必要があります。

介護付有料老人ホームを設計する場合、建設基準の基本は住宅型有料老人ホームと同じですが、都道府県や市町村(地域密着型の場合)からの指定を受ける必要があります。

住宅型、介護付とも、それぞれの有料老人ホームによって、設備の内容は異なります。例えばご家族や入居者同士の談話のできる共用スペースを広めに設けたり、図書室や懐かしい品を集めた思い出ルームなどを設置しているところもあります。

低コストで建築する手法

過ごし方、サービス提供内容の想いをかたちにすることが設計士、施工会社の役目です。とはいえ、ひとつひとつ手作りなのが建物です。ゼロからプランニングをするにはかなりの時間が必要です。また、想い、こだわりを積み重ねていった結果、当初予算を大幅にオーバーしてしまうことも少なくありません。有料老人ホームの主な収入源はお部屋の家賃です。想い通りに建った建物で、それに見合う収入であれば良いですが、長期間運営するためには収入に見合う予算で、かつ想いを最大限にかなえた建物であることが理想です。

そこで、ある程度ベースとなるプランができあがっている、システム建築を採用すれば、低コストで建築することが可能です。システム建築は経済的な柱割(建物を建てるために柱の配置や大きさを決めること)をもとにプランを構成しており、また主要部材を工場で製作して現場で組み立てる作業を行うことで、作業工程の簡略化により低コストを実現しています。ベースプランがあることで、打合せ作業もスムーズです。自らの想いやこだわりをポイントで入れることも可能です。




介護福祉施設の資料請求はこちらより>




システム建築・プレハブの資料請求、ご相談はこちらから。