



2024年2月、東京都豊島区に誕生した「学び舎ぴいす」。小学校跡地を活用し、区民事務所などの行政機能と近隣の小・中学校建て替えの際の仮校舎の機能を複合。地域の行政サービスと教育、防災拠点としての役割を担う施設の設計・施工とリースを当社がワンストップで対応しました。
提案のカギ
- リース方式による迅速な整備
- 設計から施工までワンストップ対応
- 小・中学校に対応する可変性
スピーディな施設整備を実現するため、公民連携のリース方式を採用
「学び舎ぴいす(西部区民事務所等複合施設)」は、旧平和小学校の跡地を活用し豊島区が整備した複合施設です。跡地活用については、施設を暫定活用していた西部区民事務所に図書館などの文化機能を複合した施設の整備も検討されましたが計画を変更。周囲約1㎞圏内の小・中学校6校が改築の時期を迎えていることから、その際の仮校舎として使える機能を有する複合施設が整備されることになりました。
地区内の千川中学校の改築工事の開始が迫るなか、スピーディな施設整備を実現するため、豊島区は発注・契約業務の効率化や費用の平準化ができるリース方式を採用。競争入札の結果、当社が事業者に選定され、施設の設計・施工とリースをワンストップで担当しました。



行政施設
西部区民事務所、西部障害支援センター、西部高齢者総合相談センターなどの行政機能を集約。

ポケットパーク
敷地の四隅にあるポケットパークは、シンボルツリーを植えて、四季の移ろいを感じられる空間に。

仮校舎
普通教室や特別教室、図書室となる学習情報センター、ラウンジ、給食室、体育館などがあり、小・中学校で繰り返し使用可能。
都心の限られた敷地においてさまざまな機能を集約
施設の設計においては、行政施設と仮校舎の動線分離に配慮しました。児童や生徒が学ぶ校舎のエリアに一般の利用者が立ち入らないよう、出入口を南北に分けて、自動の防火扉で境界を明確に区分しました。音や振動の出る音楽室や体育館を区民事務所から離した配置にするなど、同じ敷地内において、セキュリティと快適な利用の両面に配慮しています。
施設の周囲は歩道状空地を広くとり、敷地の四隅に四季の植栽を楽しめる広場を設けるなど、安全な登下校と歩くことを楽しめる、緑豊かなまちづくりに貢献しています。
環境の面では、緑豊かな屋上緑化や太陽光発電パネル、雨水・中水利用システムなどを採用。建築物の環境性能を評価するCASBEEでAランクを取得しました。校庭にかまどベンチや防災井戸、非常用発電設備なども導入し、非常時の防災拠点としての役割も担います。
都心の限られた敷地を有効活用し、行政と教育の両面に対応する「学び舎 ぴいす」。当社は公民連携の施設整備を通じて、地域の暮らしと学びに貢献していきます。




行政と教育機能が複合した都市部の公共施設の新しいカタチ
地域の環境や安心、快適な学びに対応

防災 地域の防災拠点として




環境 クリーンエネルギーを活用

緑化 緑豊かなまちをつくる



使いやすさ 誰もが利用しやすい施設に





[DATA]
所在地 | 東京都豊島区千早 |
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敷地面積 | 5,699㎡ |
延床面積 | 7,314㎡ |
構造 | 鉄骨造4階建て |
事業方式 | リース方式 |