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ケーススタディ:Case.16

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富山市「総曲輪レガートスクエア」

富山市の中心市街地に「医療・福祉・健康」拠点

富山県富山市 総曲輪そうがわレガートスクエア

総曲輪レガートスクエア航空写真

 

富山市では十数年前から人口減少や高齢化を見据え、「公共交通を軸としてコンパクトなまちづくり」をすすめてきました。これは、中心市街地などに住居や商業・文化施設を集め、鉄軌道やバスなどの公共交通を充実させて、車に頼りすぎることなく誰もが暮らしやすいまちにするもの。既に一定の成果を挙げていることから、今、国内外から熱く注目されています。

市ではさらに暮らしの質を高めるための施策のひとつとして、中心市街地の小学校跡地に、PPPを活用して「医療・福祉・健康」の交流地点「総曲輪(そうがわ)レガートスクエア」を整備。2017年4月1日にオープンしました。出産、子育て支援や高齢者の在宅医療など健康まちづくりの拠点となる公共施設「富山市まちなか総合ケアセンター」と、スポーツクラブや医療福祉と調理製菓の専門学校、カフェや立体駐車場などの民間施設による公民複合の施設で、地域とNPOをつなぐ懸け橋「まちスポとやま」や、市民が多目的に活用できるギャザリングスペースも設置されて、地域コミュニティの推進機能も果たしていきます。

 

外観

「総曲輪レガートスクエア」パース各施設名(※青文字・赤文字が大和リースグループによる施設整備)

充実した、市の地域包括ケアの拠点。

総曲輪小学校跡地活用事業は、2014年9月に公募型プロポーザルで民間事業者が募集され、2015年2月に当社を代表企業とするグループが優先交渉権者に選定されました。

当社グループがPPPで整備したのは、市の公共施設である「富山市まちなか総合ケアセンター」の他、民間が運営する医療福祉大学校と調理製菓専門学校、スポーツクラブ、カフェ、立体駐車場Dパーキング(ローソンと調剤薬局を併設)の4施設とパティオ(広場)です。

富山市が運営する「富山市まちなか総合ケアセンター」は地域包括ケアの拠点として、乳幼児から高齢者まで、行政サービスを一元的・包括的に提供。中には、医師と看護師が常駐して24時間365日在宅医療を提供するまちなか診療所、保育士と看護師のチームが病児を一時的に保育する病児保育室、助産師が常駐し、ホテルのような宿泊施設とサービスで出産直後の母子の心身のケアや育児サポート等を行う産後ケア応援室、児童の発達支援や地域で暮らせるように障がい児と保護者の支援を行うこども発達支援室などが設けられています。

同センター主幹・所長代理の水野智氏は「地域包括ケアを進めるための試金石になる施設で、富山市が子育てや福祉に力をいれているのがよくわかってもらえると思います。オープン間もないので利用はまだあまり多くはありません。施設規模や費用負担も含めて将来利用者が拡大した時の課題もありますが、採算重視ではなく、市民の方々が出産から高齢になるまで安心できる機能を提供するのはまさに『公』の役割であり、非常に重要だと考えています。」と話されています。

学校法人青池学園外観

学校法人青池学園 外観

Dパーキングレガートスクエア外観

Dパーキングレガートスクエア 外観

グンゼスポーツ富山レガートスクエア外観

グンゼスポーツ富山レガートスクエア 外観

「医療・福祉・健康」を支える民間施設。

商業施設やマンションなどが多いこれまでの中心市街地開発とは違い、当社グループが運営する施設群も「医療・福祉・健康」をコンセプトにしています。学校法人青池学園は食・医療・福祉の人材を育成する教育機関で、総曲輪レガートスクエアでは、富山調理製菓専門学校と、理学療法士や作業療法士など医療介護の人材を育成する富山リハビリテーション医療福祉大学校を4月1日に開校しました。

また、グンゼスポーツ富山レガートスクエアは、オープン以来中高年を中心に人気が集まっています。ナチュラルカフェ広貫堂も健康をテーマにメニューを提供しており、今後イベントやセミナーなども開催して、コミュニティカフェの役割を果たしていく予定です。

5階建の立体駐車場では、当社が時間貸し駐車場Dパーキングを運営。1階にローソンと調剤薬局のファーマみらい広貫堂があります。敷地中央部には市民の方々の憩いの場となるパティオ(広場)を設けています。

当社では地域のNPO法人と協働して、地域コミュニティ活動を推進するNPO法人「まちスポ」を全国の商業施設を中心に展開しています。総曲輪レガートスクエアにも「まちスポとやま」を設け、地域に密着した活動を実施しています。交流スペースはスポーツクラブ棟1階の他、ナチュラルカフェ広貫堂棟の2階デッキにも、広いウッドデッキにギャラリー、和室、バルの3棟やミニステージを備えたギャザリングスペース(貸スペース)を設置。それぞれに地元の素材などを仕様してインテリアにも意匠を凝らし、多目的に使用することが可能で、市民のさまざまなニーズに対応しています。

ナチュラルカフェ広貫堂と貫通通路

ナチュラルカフェ広貫堂と貫通通路

パティオ

パティオ

まちスポとやま

 

ギャザリングスペース

階デッキギャザリングスペース

2階デッキ ギャザリングスペース

ギャラリー内観

ギャラリー内観

ギャザリングスペース

ギャザリングスペース

和室内観

和室 内観

まちなか総合ケアセンター

 

緩和ケア病棟外観

まちなか総合ケアセンター 外観

病児保育室

入口

入口

産後ケア応援室

宿泊室

宿泊室

乳児施設

乳児施設

宿泊室

宿泊室

談話室

談話室

リビング

リビング

公民連携で、30年後を見据えたまちづくり

富山市長

森 雅志


日本の人口減少時代突入が発表されていた2002年、市長1期目から富山市の人口減少をどうマイルドにするかという視点で、いち早くコンパクトシティ化に着手しました。ポイントの一つ目は働く人が家族とともに転勤してくるまちにすること。二つ目は車に過剰に依存せずに生活できること。三つ目は郊外拡散型のまちづくりを止めることで、基本はLRT(次世代型路面電車)、バスなど公共交通を活性化し、その沿線や中心市街地への居住をゆるやかに誘導することでした。現在は県外からの転入超過も継続し、事業所も増加、合計特殊出生率も1.54と、全国平均を上回っています。高齢者の健康寿命も延びて、要介護認定率2年続けて改善されています。また、市街地の平均地価が3年連続上昇、税収の増加が見込めるなど15年の成果が出始めています。

富山城の真ん前で、富山市民の原点ともいうべき立地にあった総曲輪小学校の跡地は、中心市街地の機能充実という点からも、これからの市民生活に一番役に立つ機能を提供しようと、医療・福祉・健康をコンセプトにしたのです。特徴は大きく四つあります。まず、富山市医師会が運営する看護学校を郊外から移設したこと。二つ目は民間の調理製菓と医療福祉人材を養成する専門学校です。この2校で4年後には880人の学生が学びます。さらに、大きな駐車場とスポーツクラブ。そして、市が運営する富山まちなか総合ケアセンターです。ここはコンパクトシティ化の到達点として、「暮らしの質を高める」ためにかなり高水準の機能をもたせました。主なものではまず、中心市街地と公共交通沿線に集まっている高齢者のための訪問診療所です。また、日本初の試みであるお迎え型病児保育サービス。市の専門チームが保育園までお迎えに行きます。産後うつ予防の産後ケア応援室も市の直営で利用しやすくしています。そして、発達障がい児やその不安を抱える保護者のサポートもします。私は、市政は30年後の市民の視点でないといけないと考えています。この施設はおそらく向こう30年しっかり機能するでしょう。

総曲輪レガートスクエアは、大和リースを代表とする事業体で、全国に幅広いネットワークを利用して行政ではできない事業者との適切なマッチングなども提案していただきました。コストダウンではなく、一定の予算で質の高い仕事をしていただくことが公民連携のよいところで、今回のPPPも大きな意味があったと思っています。

[DATA 施設の概要]

敷地面積 8,700m2(2631.75坪)
延床面積 17,110m2(5175.78坪)
構造 鉄骨造
規模 富山まちなか総合ケアセンター 3階建(2,500m2
学校法人青池学園 6階建(4,800m2
グンゼスポーツ富山レガートスクエア 3階建(2,000m2
ナチュラルカフェ広貫堂 2階建(160m2
Dパーキングレガートスクエア 5階建(7,650m2) 駐車台数 326台

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