壁面緑化とは
壁面緑化とは主には建物の壁を植物で覆うことです。
その他にも独立した垂直の基盤の緑化やオブジェのようなものも存在します。
昨今、二酸化炭素削減やヒートアイランド対策など、地球温暖化対策が世界的な関心事項となり、建物の壁面や屋上の緑化はますます注目を集めています。
また、緑視率(視野に占める草木等、緑の割合)が増加することで、美しく潤いのある都市空間の形成や、緑を活かした豊かな生活空間が整備されると人に安らぎと心地よさを与える効果もあります。 更に、このような質の高い緑化空間には建物のイメージアップ効果にともなって、集客力やブランド力、利用者の満足度やリピーター率も引き上げられることが期待できます。
その他、空気の浄化、照り返しの緩和、壁面の劣化防止、緑地面積への換算、集客効果、企業のCSR活動など、緑には様々な期待できる効果があります。
土の壁を立てそこに植物を植えて育てるような迫力のあるタイプ、緑化のカセットをセットするような簡単に施工できるタイプ、メッシュにプランターを引っ掛けるタイプ、マットに植物を登はんさせるタイプ、ワイヤーに沿って植物が生育するタイプ等
用途や見栄えに応じて、様々なタイプの壁面緑化があることも魅力のひとつです。
壁面緑化の活躍どころ
ビル・店舗
オフィスの装飾に
緑の壁で注目を集め、街のシンボルにもなります。 インパクトのある緑化をすることで建物の魅力を高め企業イメージを向上させビジネスに活かすことも期待できます。
子どもや家族連れが集まる場所に
環境メッセージを
コミュニティ形成に一役買っている緑化空間。シンボルとなり、人が集まり、リピーターを作り出し、商業機会の増大が見込めます。
築年月の経った
建物のリノベーションにも
目線が近い1F・2F部分の壁をぐるりと緑で囲めば、イメージも一新して建物に明るさを取り戻します。
既存の建物の資産価値の向上にもなります。
人目を惹く緑を
サインとして活用
建物の壁だけでなく独立した垂直の基盤に緑化することでシンボルとなるサインとしても活用できます。
アートワーク
として
建物の装飾に壁面緑化のアートワークを施せます。
壁面緑化を取り入れると・・・
都市部の気温上昇を抑える効果
郊外に比べ、都市部ほど気温が高くなるヒートアイランド現象。その原因のひとつに、アスファルトやコンクリート等の人工被覆が多いことがあげられます。表面温度を下げる効果のある緑化で、この現象を軽減することができます。
空気を浄化する効果
都市部では工場や自動車の排煙などによる大気汚染が問題となっています。その浄化に大きな役割を果たすのが緑の力です。当社の研究では、100m2で80年生のスギ25本分、1年間に最大350kgのCO2を取り込み、空気中のCO2を固定します。
建物の劣化を防ぐ効果
建物緑化は、酸性雨や紫外線などによる劣化の軽減にも効果を発揮。
屋上緑化基盤の調査によると、緑化された部分のコンクリートは18年経過後も、ほとんど劣化が認められませんでした。
建物緑化によって、建物の耐久性向上も見込めます。
集客力・ブランド力UP効果
緑の空間づくりは、話題性や宣伝効果が非常に高いのもポイントです。例えば商業施設の屋上緑化では、滞在時間が長くなり、リピーターが増えるといった調査結果もあります。商業施設やレクリエーション施設において、集客効果が充分に期待できます。
緑地での滞在時間が30分以上の人が約9割、リピーターは約6割とともに高い回答が得られました。
参考文献:那須守、岩崎寛、高岡由紀子、林豊、金侑映、石田都「都心の商業施設に創出された 屋上緑地での利用者の行動と生活における効果」
壁面緑化の Q & A
壁面緑化の効果は
ヒートアイランド現象に効果はあるのか
大気浄化や騒音軽減の効果はあるのか
景観、美観向上の効果はあるのか
集客力、ブランド力UPの効果はあるのか
壁面緑化を計画するための注意点は
既存建物は新築建物と比べ、どのような点に注意すべきか
壁面緑化も屋上緑化同様、義務緑化として認められるのか
壁面緑化に最適な植栽基盤とは
壁面緑化用の植物はどのようなものがあるか
地域や壁面の方位によって使用する植物は違うのか
潅水設備は必要か
どのくらいの高さまで施工可能か
コストはどれくらいかかるのか
維持管理方法は