公民連携で海辺の公園が生まれかわる「鳥居崎海浜公園」

2023.03.22

「食で結ぶ新たな交流」をテーマに、魅力とにぎわいを創出

 2022年3月、千葉県木更津市にある「鳥居崎海浜公園」がリニューアルオープンしました。東京湾を望むウォーターフロントにレストランやカフェ、宿泊施設が並び、噴水広場やウッドテラスなど遊びやくつろぎのスポットも充実。生まれ変わった公園は木更津市に新たなにぎわいを生み出します。

提案のカギ

  • 「食で結ぶ新たな交流」をコンセプトに公園の新しい体験価値を提案
  • 海との連続性を感じるランドスケープデザイン
  • 地元の飲食業者との連携による地域活性化

多世代が集い、楽しむ食と海が融合した公園

 古くから港湾都市として栄えてきた木更津市。しかし近年、木更津駅から海辺への人の流れやにぎわいを向上させることが課題となっていました。そこで市は公民連携によって海辺エリアの再整備を行う「パークベイプロジェクト」を推進。にぎわいの創出と海辺エリアの回遊の活性化をはかっています。
 プロジェクトの一環として、木更津市は海沿いの公園を再整備する事業をスタートさせ「Park-PFI制度(公募設置管理制度)」によって民間事業者を公募しました。当社は「食」をテーマに公園の持つポテンシャルを活かした整備を提案し、事業者に選定。園路や駐車場などをリニューアルしつつ、グルメや宿泊など新たなサービスを提供する施設を一体的に整備することで、海辺に新たなにぎわいを創出するプランが、都市のオープンスペースとして魅力ある公園をめざしていた市に評価され採用されました。
 リニューアルでは公園の特徴を活かし、海と公園と建物がつながる空間をデザイン。レストランやカフェは、海辺の立地を踏まえた施設配置により開放的な印象を与え、木更津市が描くまちづくりを体現しました。商業とランドスケープが融合したこの公園は、多世代が集い、楽しめる場所として地域の活性化に貢献します。

スキーム

地域資源を活かし、海辺の公園をアップデート
海とつながる、食を楽しむ、人が集まる空間へ

 当社はリニューアルにあたり、海との連続性を感じられるよう低層で圧迫感のない建物を整備。ここにレストランやカフェ、宿泊施設を運営する地元のテナントが入居しています。海風に強い植栽が空間を彩り、バリアフリー対応の園路が建物をつなぐなど、快適に過ごすための工夫が随所に施されています。
 また商業施設だけでなく、海に沈む夕陽を眺められるラバーズテラス、光と水の演出が美しい噴水広場、遊具や芝生広場、バスケットコートなども再整備。子どもから大人まで、あらゆる世代が楽しめる魅力がアップデートされた公園として、木更津市の新たなにぎわいを創り出しています。

全景
海岸線に沿って飲食店や宿泊施設 が並びます。 奥に見える「中の島大橋」は「恋人の聖地」としても有名な、日本一高い歩道橋。
マップ

❶ まごころ広場

「巻き貝」や「ハマグリ」などユニークな遊具のある公園。遊具には地元、木更津総合高等学校の美術部員によるアートペイントが描かれています。

サークル広場

❷ 噴水広場

公園の中央付近にある噴水広場は、夜には色とりどりの光でライトアップされ、幻想的な風景に。

サークル広場

❸ 鳥居崎倶楽部

1階は本格的な江戸前寿司店やシーフードレストラン、シミュレーションゴルフ、カフェが複合したエンターテインメント施設。2階のホテルでは、海を眺めながら温泉に入ることができます。

サークル広場

❹ HARBOR NICE DAY!

カツカレーやあなご料理、生パスタなど、4つの飲食店が入ったフードコート。地元のアーティストの絵画も楽しめます。

HARBOR NICE DAY!

❺ ラバーズテラス

東京湾を一望できるテラス。誰もが自由に休憩できます。晴れた日には富士山が見えることも。

HARBOR NICE DAY!

❻ 舵輪

地元生産者による旬の食材を使った料理を提供するレストラン。2階は落ち着いた雰囲気のインテリアで、海を見ながら食事やお酒が楽しめます。

HARBOR NICE DAY!

[DATA]

所在地 千葉県木更津市富士見
敷地面積 22,491㎡
延床面積 1,779㎡
構造 鉄骨造平屋建(一部2階建)
施設概要 飲食店、宿泊施設、噴水広場、芝生広場、ウッドテラス
公式HP https://parkbay-totriizaki.com/



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