地域のにぎわいをつなぐプロジェクトがついに完成
1960年代に建設された大規模団地がある茅ヶ崎市の
提案のカギ
- 3つの施設をつなげる連絡橋でにぎわいを生む回遊性
- 防災機能で地域に安全・安心を提供
- 施設と公園がつながる開放的な空間の創出
生活と防災の拠点をつくる大型プロジェクト
浜見平団地は1964年に日本住宅公団が整備した総戸数約3,400戸の大規模団地。湘南海岸など豊かな自然環境に恵まれたベッドタウンとして人気を呼び、茅ヶ崎市の人口増加にも寄与してきました。その後、約40年という月日の経過とともに、住民の高齢化や建物の老朽化が進行。浜見平団地の管理主体であるUR都市機構が建て替え事業の計画を進めていました。
そのなかで、2008年、茅ヶ崎市は浜見平エリアを新たな生活・防災の拠点と定め、団地の建替えに伴う総合的なまちづくりをスタートしました。2012年、市は人々の暮らしに必要な物販や飲食店、公共施設などが必要であると、生活拠点ゾーンの複合施設整備事業の事業者を公募。当社を代表企業とする大和リースグループが選定され、2015年に「ブランチ茅ヶ崎」がオープン。また、UR都市機構が同地区の商業等街区の賃借人を公募し、ブランチ茅ヶ崎に引き続き当社グループが事業者に選定され「ブランチ茅ヶ崎2」を2017年にオープン。そして、2021年10月「ブランチ茅ヶ崎3」がオープンし、浜見平地区の複合施設の整備が完了しました。
施設と公園がつながり暮らしに活動がひろがる
プロジェクトの第1期にあたる「ブランチ茅ヶ崎」は茅ヶ崎市役所の出張所なども入居する公共と民間の複合施設。認定NPO法人「まちづくりスポット茅ヶ崎」の拠点もあります。第2期の「ブランチ茅ヶ崎2」は、日常生活を支えるスーパーを中心に、衣料や飲食店が並ぶ商業施設。キッズスペース付きオフィス「ママスクエア」も入居して、子育て支援と雇用の創出につなげています。
第3期の「ブランチ茅ヶ崎3」は、「活動と暮らす」をコンセプトとし、フィットネスクラブやサイクルショップ、ペットショップなどが出店。地域に開かれたコミュニティルームも設け、健やかな暮らしをサポートします。屋上には防災倉庫を配置して災害時の避難場所とするなど防災機能も備えています。
「ブランチ茅ヶ崎3」の魅力は、施設の北側に広がる広場です。BBQパークも設けられた広場は、隣接する「しろやま公園」との一体感を演出する設計を採用。地域の作り手が参加するマルシェイベントなども開催され、商業と公園が融合した新たなにぎわいが地域に生まれています。
広場には茅ヶ崎市では初となるインクルーシブ遊具が設置されています。インクルーシブ遊具は、障害の有無に関わらず、「誰もが一緒に遊べること」をめざし設計された遊具のことで、「まちづくりスポット茅ヶ崎」を通じて地域住民の声を採り入れて導入しました。
「ブランチ茅ヶ崎3」の完成に伴い、3つの施設が連絡橋でつながりました。連絡橋はバリアフリーにも対応し、誰もが安全かつ快適に施設を行き来することができます。快晴の日には富士山が望めるスポット(ふじみデッキ)も設けられています。連絡橋の愛称は一般公募を行い、ブランチ1と3をつなぐ橋を「しろやまばし」、2と3をつなぐ橋を「みらいばし」に決定しました。人々のアイデアや思いをのせて、地域に親しまれ持続可能なまちのにぎわいへとつながる施設をめざします。
ブランチ茅ヶ崎2
スーパーマーケットやドラッグストア、飲食店、イベントスペースなど地域の暮らしを彩る商業施設。
ブランチ茅ヶ崎3
フィットネスクラブやサイクルショップ、ペットショップ、BBQパークやインクルーシブ遊具のある芝生広場など活動的な暮らしを支える施設。
3階部分は津波一時退避場所として、防災備蓄倉庫が設けられている。
ブランチ茅ヶ崎
茅ヶ崎市では公民連携事業を本格的に導入した初の複合施設。「ハマミーナ」の愛称がある公共棟には市役所の出張所や図書室、保育園などが入居している。
しろやま公園
「ブランチ茅ヶ崎3」の北側に広がる市の公園。施設の北側広場と公園とがシームレスにつながり、広がりと一体感のある空間となっている。
ふじみデッキ
「ブランチ茅ヶ崎」と「ブランチ茅ヶ崎3」を結ぶ連絡橋にあるスポット。晴れた日にはくっきりと富士山が見える。
[DATA]
所在地 | 神奈川県茅ヶ崎市浜見平 |
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延床面積 | ブランチ茅ヶ崎 7,777m2 ブランチ茅ヶ崎2 17,478m2 ブランチ茅ヶ崎3 5,184m2 |
構造規模 | 鉄骨造 |
駐車台数 | 369台 |
公式HP | https://www.branch-sc.com/chigasaki/ |
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