多世代共生型施設整備事業及び公園整備事業「桑名福祉ヴィレッジ」

2023.02.07

地域と共生する新しい福祉と交流の拠点

 2022年3月、三重県桑名市に多世代共生施設と地域交流施設、公園が一体となった「桑名福祉ヴィレッジ」が完成しました。
本施設は、桑名市の民間提案制度における桑名市社会福祉協議会と当社の共同提案をきっかけに、当社が公民連携による一体的な施設整備を担当。福祉制度の縦割りや「支え手」「受け手」の関係を超えて、多様な主体が世代や分野を超えてつながる「地域共生社会」の実現に向けた活動が、ここを拠点に始まっています。

提案のカギ

  • 民間提案制度を活用し、公民連携で福祉課題の解決へ
  • デザインビルドによるスピーディーな施設整備
  • 地域とのつながりが生まれる公園を複合整備

多世代共生と地域交流で多様な福祉課題の解決へ

 桑名福祉ヴィレッジは、地域の多様な福祉課題に総合対応する多世代共生施設「らいむの丘」と、地域に開かれたヴィレッジ公園(やまざきパーク)やショップ、地域交流施設で構成されています。
 多世代共生施設「らいむの丘」は大きく「かよいのエリア」と「すまいのエリア」に分かれています。「かよいのエリア」には保育園、児童発達支援センター、ナーシングセンターなどがあり、日中は子どもたちの声がにぎやかに響きます。「すまいのエリア」には養護老人ホームと母子生活支援施設があり、入居者のプライバシーにきめ細かく配慮。多世代の利用者が交流できる福祉施設であると共に、ここで勤務するスタッフも担当分野の垣根を超えて情報交換や連携ができるように工夫されています。
 そして、桑名福祉ヴィレッジには、地域とのつながりを育む場所として、地域交流施設「ヴィレッジセンター」とお弁当や日用品を扱う「らいむショップ」が併設されており、地域交流の促進と日常の暮らしの利便性の向上に貢献しています。建物の周囲を取り囲むヴィレッジ公園(やまざきパーク)は、近隣の人々が自然を楽しんだり、散歩に訪れる憩いの場として親しまれています。
 ここでは、福祉の縦割りという課題を超えて、多様な主体が支え合う「新しい福祉」の形と、地域交流エリアが融合した共生の場が広がっています。

光庭

世代を超えた「つながり」が生まれる設計提案

保育園の遊戯室と養護老人ホームの食堂を向かいあわせに配置。世代を超えたさりげない交流が生まれる工夫を盛り込んでいます。「子どもたちの笑顔を見るのが楽しみ」という利用者様も多いとか。

事業スキーム

分野や世代を超えて支えあう。交流が 生まれる。誰もが安心できる地域社会へ

マップ

ヴィレッジ公園・地域交流エリア

ヴィレッジセンター

ヴィレッジセンター

1階がフリースペースになっている地域交流施設。室内緑化や桑名市名産の竹を使った机や椅子が設置されています。

らいむショップ

らいむショップ

地元の人気店のパンやお弁当、日用品を扱っており、近隣の人々も買い物に訪れます。社協が運営し、将来的には障害者の就労の場としても活用される予定です。

散策路

散策路

施設の周囲を囲む散策路は、もともと森林だった敷地の自然な風景を残しています。

芝生広場

芝生広場

保育園の園庭とゆるやかにつながる芝生広場。近隣の方がお弁当を食べたり、くつろぎの場となっています。

多世代共生施設 「らいむの丘」

サークル広場

らいむの丘保育園 (かよいのエリア1階)

保育園には5つの保育室と遊戯室があります。施設の入居者や地域の方々と、多様な交わりの中で過ごせる環境をめざします。

かまどベンチ

児童発達支援センター らいむの丘(かよいのエリア2階)

心身の発達が気になったり、医療的ケアの必要な児童の発達を支援。さまざまな療育や個別訓練など、きめ細かいサポートを行うための専門的な設備が整えられています。

マンホールトイレ

ナーシングセンター らいむの丘 (かよいのエリア1階)

重度の障害がある18歳から65歳までの方が主に利用できる施設。施設までの送迎や昼食の提供、入浴設備などがあり、買い物や公園の散策などさまざまな福祉サービスを提供しています。

[DATA]

所在地 三重県桑名市
敷地面積 19,499㎡
施設概要 多世代共生施設「らいむの丘」/鉄骨造2階建(一部地階)/延床面積:5,810㎡
地域交流施設ヴィレッジセンター/鉄骨造2階建/延床面積:384㎡
らいむショップ/木造平屋建/延床面積:72㎡
ヴィレッジ公園(やまざきパーク)/公園面積:10,071㎡



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