関川村では、2025年に人口の約44％を高齢者が占めることが予想され、健康寿命の延伸、未病対策が課題となっていました。その課題を解決するための施策として推進されたのが、健康増進施設の整備です。
　事業の推進にあたって、民間のノウハウを積極的に活用したいという意向から、村は公募型プロポーザル方式による事業者選定を実施しました。当社は、関川村健康づくり計画に基づき「健康寿命の延伸につながる施設」を方針として、村民が積極的に健康づくりに取り組むことができる施設を提案。施設の設計・施工を担当する事業者に選定されました。
　施設の建築面では、大きな屋内空間をつくることが可能なシステム建築商品「ダイワスペース」を採用。限られた敷地内において広い空間を確保しました。また、ブレースをデザインに採り入れた大きな窓や室内の壁面の鏡貼りにより、明るく開放感のある空間を演出しています。
　隣接する温泉施設との相乗効果をねらい、室内に可動式の間仕切りを設け、温泉施設利用者が休憩スペースとしても使用できるよう、回遊性の高い施設整備に留意しました。

　トレーニングルームにはダンベルやマシンなど、幅広い世代の利用目的に対応できる機器を用意したほか、当社による自由提案として今回採用された、認知症予防トレーニング機器「コグニバイク」と、健康的な体づくりにつながる「NEC歩行姿勢測定システム」。先進のテクノロジーを活用した、未病対策・健康増進につながる提案として高く評価されました。
　2021年11月のプレオープン以降、多くの地域住民の皆さまに利用されています。地域の「健康増進」と「未病対策」を目的としたコラッシェが完成し、誰もがいきいきと健康に暮らし続ける地域づくりが、この施設を中心に今後も進められていきます。