基幹病院として機能性と利便性を強化
「自治医科大学附属病院 立体駐車場棟・放射線治療棟」

2024.05.23

SDGs目標3:すべての人に健康と福祉を
SDGs目標11:住み続けられるまちづくりを
SDGs目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

栃木県下野(しもつけ)市の自治医科大学附属病院は、病院と地域医療の課題に対応するため、自走式立体駐車場棟と放射線治療棟の整備を計画。当社を代表とする企業グループが整備を担当し、2023年12月に完成した2つの施設について紹介します。

提案のカギ

  • ドクターヘリが離着陸できるヘリポートを設置した立体駐車場
  • 調剤薬局やカフェ、会議室などの機能を複合
  • 明るく心地よい空間デザインを提案

基幹病院として機能性と利便性を強化、機能の複合化で地域医療に貢献

 立体駐車場棟は、駐車スペースの慢性的な不足を解消すると共に、さまざまな機能を複合した施設です。例えば、屋上にドクターヘリが着陸できるヘリポートは、救命救急センターと渡り廊下で直結しており、迅速な救急搬送が行える工夫がなされています。災害時の緊急医療チームや防災ヘリも着陸でき、あらゆる面で地域の安心・安全を担うことが期待されています。また、1階には調剤薬局やカフェなどのテナントや病院の会議室が入っています。カフェには病院の医師や職員専用の休憩スペースもあり、リフレッシュしながら働ける空間が整備されました。
 放射線治療棟は、従来地下にあった放射線治療施設を2階建ての建物に移設したもの。患者様が明るく穏やかな気持ちで治療を受けられる空間づくりのため、地元栃木県の大谷石(おおやいし)鹿沼組子(かぬまくみこ)の伝統工芸を採用したり、施設の中心にある「光庭」から多くの自然光を取り入れた明るい内観が特徴です。最新鋭の放射線治療装置を4台設置できるようになり、受け入れ患者数も大幅に増える予定です。
 両施設の完成によって、救急医療および放射線治療の強化が実現。地域の基幹病院として医療体制の向上につながりました。

ドクターヘリの発着など、さまざまな機能を複合した立体駐車場棟

自治医科大学附属病院、立体駐車場棟
自治医科大学附属病院、立体駐車場棟屋上のドクターヘリ発着場
自治医科大学附属病院、院内カフェテリア

最新鋭の治療機器を備えた、明るく心地よい放射線治療棟

自治医科大学附属病院放射線治療棟外観
自治医科大学附属病院放射線治療棟エントランス
自治医科大学附属病院放射線治療棟、光の差し込む待合室

[DATA]

所在地 栃木県下野市薬師寺
敷地面積 438,273m2
立体駐車場棟 延床面積:12,634m2
構造:鉄骨造 5階建 5層5段フラット式
駐車台数:291台
事業方式:BTO方式
放射線治療棟 延床面積:3,129m2
構造:鉄骨造 3階建
事業方式:BT方式

※BTO方式(Build Transfer and Operate)
民間事業者が公共施設の建設を行い、完成後に施設の所有権を自治体などの発注者に譲渡し、施設の管理・運営については引き続き行う事業方式のこと。

※BT方式(Build Transfer)
民間事業者が公共施設の建設を行い、完成後に施設の所有権を自治体などの発注者に譲渡し、事業期間内で返済する方式のこと。



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