公と民が共につくる開かれた美術館「鳥取県立美術館」

2025.12.10

SDGs目標4:質の高い教育をみんなに
SDGs目標11:住み続けられるまちづくりを
SDGs目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

2025年3月30日、鳥取県倉吉市に鳥取県立美術館が開館。PFI方式により公立美術館の新設・運営を行うのは日本初の取り組みです。明るく居心地の良い空間に、子どもから大人までさまざまな世代が集い、アートに身近にふれることができる「開かれた美術館」を紹介します。

提案のカギ

  • 整備プロセスにおいて県民との対話を重視
  • 県の方針を体現する「開かれた」設計
  • 開館までの期待感を醸成するさまざまなイベントや発信
鳥取県立美術館

鳥取県立美術館
事業スキーム

光あふれる開放的な空間に新しい文化やつながりが生まれる

 鳥取県は、施設の老朽化や美術品の収蔵スペース不足、県民の作品発表の場などが課題となっていた県立博物館から美術分野を独立させて、新たな美術館の整備を計画。事業方式には設計・建設から維持管理・運営までを民間が担うBTO方式のPFIを採用し、2020年1月の県民参加型公開プレゼンテーション等の提案審査を経て、当社を代表とする企業グループが事業者に選定され、整備を進めました。
 設計を担当したのは、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した世界的建築家槇文彦氏が率いた槇総合計画事務所。ガラスを多用し陽光が差し込む建築は、一般的な美術館のイメージとはひと味ちがう開放感にあふれています。3階までの吹き抜けスペース「ひろま」や、屋外とゆるやかにつながるテラス「えんがわ」、国指定史跡である大御堂廃寺跡歴史公園や大山などを一望できる展望テラスなど、光や風を感じる爽快な空間です。
 ブランド・ワードは「OPENNESS!(オープンネス)」。地域社会やさまざまな価値観に開かれた空間であり、企画展示室やコレクションギャラリー、県民ギャラリーに加えて、ワークショップを開催できるスタジオなど集いと出会いの空間を備えています。また、アートを通じた学びを支援する拠点「アート・ラーニング・ラボ(A.L.L.)」では創造性を育み、交流できる環境づくりに取り組んでいます。
 開館記念展「アート·オブ·ザ·リアル時代を超える美術」には、収蔵品であるアンディ·ウォーホルの《ブリロ・ボックス》をはじめとして国内外の多彩な作品を展示。美術館は、今後15年にわたり当社を代表企業とするSPCが維持管理と運営を担います。公共と民間、さまざまなパートナーが共につくる美術館は、アートを通じて地域の文化や観光に新たなにぎわいと価値観を生み出していきます。

鳥取県立美術館

鳥取県立美術館 館内マップ

正面エントランス
正面エントランス

芝生広場
美術館は国指定史跡「大御堂廃寺跡」の芝生広場に隣接して、建物の中とゆるやかにつながります。

企画展示室
企画展示室やコレクションギャラリーでは国内外の多彩な芸術作品を鑑賞できます

ミュージアムカフェ
大御堂廃寺跡歴史公園を望むミュージアムカフェ。テイクアウトも人気。

ひろま
陽光と木のぬくもりを感じられる開放的な「ひろま」。

スタジオ1
さまざまなワークショップを開催するスタジオ1はA.L.L.の拠点でもあります。
彫刻の庭
正面エントランス横にある「彫刻の庭」。奥に見えるのは、県民が利用できるギャラリースペースです。

ファミリートイレと授乳室
ファミリートイレと授乳室

キッズスペース
キッズスペース

展望テラス
開放的な展望テラスには触れて楽しめるアートが展示されています。

ひろま
吹き抜けの「ひろま」を中心に展示室やテラスへの導線が広がります。ここではワークショップやコンサートなどのイベントも行われます。

展望テラス
3階の展望テラスの屋外階段で2階のテラスへ。回遊性のある導線が魅力となっています。

ひろまに展示されたこいのぼり
絵を描いたこいのぼりを「ひろま」に展示。(撮影当時)

夕暮れの鳥取県立美術館
ライトアップされた夕暮れの美術館。

[DATA]

所在地 鳥取県倉吉市
敷地面積 約17,892m2
延床面積 約10,598m2
構造 RC造(一部SRC造・S造)地上3階
事業方式 PFI事業/BTO方式
事業期 20年間
公式HP 鳥取県立美術館 https://tottori-moa.jp/



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