駅前に地域コミュニティの場
2018年12月から入居が開始されたサービス付き高齢者向け住宅「ペクテリス東姫路」。JR東姫路駅前で、高齢者が安心して暮らせる施設の誕生と同時に、地域のにぎわいをつくる駅前の顔としての役割にも期待が寄せられています。
公募型プロポーザルで当社が代表のコンソーシアムが選定
ペクテリス東姫路は、姫路市の外郭団体である一般社団法人姫路市まちづくり振興機構が、保有する土地を活用した東姫路駅前高齢者住宅整備・運営事業として、2016年5月にプロポーザル方式で公募。同年10月に当社を代表とするコンソーシアムが優先交渉権者に選定されました。着工は2018年2月で、2018年11月30日に竣工引き渡し、12月9日から利用が始まっています。 ペクテリスという施設名は、姫路市の市花「サギソウ」の学名から命名されました。
事業は「DBO」方式で実施。DBOとは、Design(設計) Build(建設) Operate(運営)の略で、国や地方公共団体が施設を設置し、民間企業が運営を行うため、公設民営ともいわれる公民連携手法のひとつです。当社では初となる事業方式で、今後20年間維持管理・運営業務委託契約に基づいて、民間企業がサービス付き高齢者向け住宅や高齢者生活支援施設を運営します。
地域密着型で事業をすすめる「オール姫路」の企業グループ
本事業は、施設の設計・施工から維持管理、運営に至るまで姫路市内に本社・本店・支店のある企業が行う「オール姫路」で実施。地域が主役のコンソーシアムであり、地域とともに作り上げることを提案した事業コンセプトも高い評価を受けています。
また、設計、建設、維持管理運営など担当企業ごとに業務委託契約を結ぶスキームを踏まえ、建設担当の当社が代表企業として各社の契約内容の確認や立会い、各種の定例会にも出席して問題解決の調整をするなど、コンソーシアムを構成する企業間の連携を深めました。
スキーム図
屋上庭園のある快適な住まいに加え、近隣高齢者のサービス提供も
ペクテリス東姫路は6階建。1階は店舗を誘致し、建物の外構にはベンチを備えたポケットパークを設置するなど近隣コミュニティの場づくりにも配慮しています。2階には訪問介護事業所、居宅介護事業所を入居し、地域の高齢者にサービスを提供。そして、2~5階がサービス付き高齢者向け住宅(50戸)で、6階は入居者のための食堂と屋上庭園が設置されています。
屋上庭園
延べ床面積186.68㎡の広々とした屋上庭園は、兵庫県立大学大学院(兵庫県立淡路景観園芸学校)の教員と学生によるワークショップを通じて設置されたもので、食堂からの景観をつくり、入居者が庭園を散歩したりする憩いの場を提供するほか、芝生広場ではいろいろなイベントを開催することができます。
その他、鉄道隣接地という立地のため、検証を重ねた振動対策やペアガラスなどの遮音対策を万全にし、快適な住まいを実現しています。
居室
[兵庫県姫路市 ペクテリス東姫路]
敷地面積 | 1,183.97m2(358.15坪) |
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延床面積 | 2,392.72m2(723.8 坪) |
構造規模 | 重量鉄鋼造 地上6階建 |
戸数 | 50戸 |