まちに便利とにぎわいを生み出す、公共と商業の複合施設
東京都の多摩地域東部に位置する調布市。豊かな自然に恵まれたこのまちで、2022年4月「ブランチ調布」がオープンしました。多摩産材や国産材のぬくもりを感じられる施設には、緑豊かな3つの広場が設けられ、環境と共生する地域の憩いの場となっています。
提案のカギ
- 公共と商業の複合で多世代が集い交流する施設
- 多摩産材を活用したデザインで環境保全につながる建築
- 地域の憩いの場となる緑豊かな3つの広場
多世代交流の拠点となるぬくもりのある複合施設
ブランチ調布は調布市クリーンセンターの移転による跡地を活かした、公有地活用プロジェクト。2019年に調布市が公募型プロポーザルで事業者を募集し、当社は「人がつながり、まちにひろがる〜3つの調べ(協調・調和・歩調)〜」をコンセプトに、地域の多世代交流の拠点となる複合施設を提案。事業者に選定され、施設整備を担当しました。施設の特徴は木の柔らかな風合いを感じる設計デザイン。地域資源である多摩産材を、天井や壁、ウッドデッキ、ベンチなど随所に採り入れました。適切に管理された森林から木材を活用することは環境保全につながっています。
3つの広場と公民連携で地域を活性化
開放感あふれる3階建ての施設には、各階に憩いの広場を設置。白樫の木々に囲まれた1階の「いこいのひろば」は、イベントなどで利用できるステージ型のウッドデッキを設けています。人工芝と木製遊具のある3階の「あそびのひろば」は、平日も親子連れでにぎわっています。調布市が運営する公共施設「ふじみ交流プラザ」は、市民活動に利用できる集会室や談話室など、地域交流を深める拠点となっています。
また、当社は市と協働で協議会を組成。ブランチ調布の運営を通じて、地域コミュニティの活性化をめざしていきます。
公共施設との複合
1階に市が運営する公共施設「ふじみ交流プラザ」が入居。地域交流の促進や高齢者の社会参加、健康づくりの場を提供しています。
多摩産材の活用
施設の天井や壁、ウッドデッキなど、さまざまな場所に多摩産材を活用。訪れた人々が木の手触りやぬくもりを感じられる空間に。
誰もが利用しやすい施設
補助犬用のトイレや、心を落ち着かせるための「カームダウン・クールダウン室」を設けるなど、多様な利用者への細やかな配慮が随所にされています。
地域に開かれた3つの広場
地域のイベントに使える「いこいのひろば」、テラスからの眺望が魅力の「みはらしひろば」、遊具を備えた「あそびのひろば」。各階に趣向を凝らした広場を配置。
[DATA]
所在地 | 東京都調布市 |
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敷地面積 | 3,944㎡ |
延床面積 | 9,292㎡ |
構造 | 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階、地上3階建 |
駐車台数 | 90台 |
駐輪台数 | 162台 |
公式HP | https://www.branch-sc.com/chofu/ |