2023年11月17日、岡山県津山市にローソン津山高野山西店がオープン。閉店した店舗の建物建材の約9割を再利用する、ローソンと大和リースのコラボレーションによる取り組みです。建設に伴う環境負荷の軽減を図る、店舗整備の新しいカタチについて紹介します。
提案のカギ
- ローソンと大和リースの共同開発
- 建設時のCO2排出量や廃棄物の削減に貢献
- システム建築のノウハウで高品質なリユース店舗が実現
リユースで拓く建築の新たな可能性
新店舗は閉店したローソン店舗の屋根・壁・柱・梁・サッシなど約9割の建材を再利用。対象となったのは、2013年にローソンと大和リースが共同開発した「DL -e工法」により建設された店舗。工場生産によるプレハブ工法で組み立てや解体がしやすいことから、ローソンと大和リースでは建材のリユースに向けた検討を進め、2023年春にプロジェクトが本格始動。ローソン津山高野山西店での実施に至りました。
新店舗の建設に関わる資材製造から完成までのCO2排出量は、通常の店舗と比較して約6割削減。建築資材を有効活用し、環境負荷の軽減を図る、建築の新たな可能性を開拓しています。
DL-e工法による建物建材再利用で環境への負荷を軽減
DL-e工法とは軽量鉄骨を利用したプレハブ工法のこと。東日本大震災の被災地で大和リースがローソンの仮設店舗の建設を担当したことがきっかけとなり誕生しました。その開発から約10年。今回、建物建材の再利用ができるよう改良に取り組み、CO2排出量と廃棄物の削減や、建設コストの低減を実現しました。また、建設・解体時の騒音・振動・粉塵の抑制など、生活環境への負荷軽減にもつながりました。
[DATA]
所在地 | 岡山県津山市高野山西 |
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延床面積 | 198m2 |
構造 | 軽量鉄骨造 平屋建 |