特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」

2023.02.08

安全・安心を支える、地域福祉のランドマーク

 2022年1月に完成した埼玉県川越市の特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」。緑豊かな庭と洗練された建物は、閑静な住宅地の中でひときわ印象的な存在。内装は、木のぬくもりと季節の移ろいを感じられ、利用者に寄り添う空間を創出しています。

提案のカギ

  • デザインビルド方式による提案力とスピード感
  • 入居者が利用しやすく介助者が働きやすい設計
  • 福祉避難所として地域を支える災害拠点に

福祉施設の移転整備にワンストップで対応

 この施設が誕生した経緯は、2019年の「令和元年東日本台風」にさかのぼります。もともと越辺川おっぺがわ沿いにあった旧施設は堤防決壊によって甚大な浸水被害を受けたため、運営主体のキングス・ガーデン埼玉はハザードマップ上の浸水想定区域外への移転を決意しました。
 移転にあたりキングス・ガーデン埼玉は、事業者を選定する公募型プロポーザルを実施。当社は「大きな屋根の下で”ともに暮らす“”ともにつながる“」をコンセプトに提案を行い、豊富な実績、川越の歴史を考慮した意匠、災害発生時の対応などを評価され、事業者に選定。設計・施工を一括して請け負うデザインビルド方式で整備を行い、工期の短縮も実現しました。

スキーム

全景

地域の福祉避難所として安全・安心を支える施設

光庭

施設中央2か所の「光庭」

食堂と隣接した「光庭」からは、柔らかな日の光が降り注ぎ、時の移ろいが感じられる。

 川越キングス・ガーデンの大きな特長は、入居者が室内にいながら自然の風景や光を感じられる設計。木のぬくもりあふれる内装デザインに加え、建物に内包された2か所の「光庭こうてい」からは、日の光や天気の変化など季節の移ろいを感じることができます。
 災害への安全性や機能性、対応力を十分に備えたこの施設は、地域の福祉避難所としての役割も担っています。平常時、食堂やリハビリ、デイサービスに使用しているホールは、災害時に避難を必要としている方々のための場所としても活用されます。入居者だけでなく、地域の安全・安心を支える施設として、広く親しまれることをめざしています。

木の温かみのあるホール

木の温かみのあるホール

3部屋に仕切ることができる広いホールは災害時の福祉避難所として活用。

建物を囲む憩いの芝生スペース

建物を囲む憩いの芝生スペース

芝生スペースは、四季の花や樹木のある癒しの空間。入居者が散歩したり、休憩できるスペースに。災害時に利用可能な「かまどベンチ」も設置。

[DATA]

所在地 埼玉県川越市
敷地面積 7,941㎡
延床面積 4,974㎡
構造 鉄骨造2階建
居室数 特別養護老人ホーム80床、ショートステイ20床



システム建築・プレハブの資料請求、ご相談はこちらから。