



環境性能と機能性をシステム建築で両立
生徒数の増加に伴う教室不足に対応するため、宮崎県の三股町は中学校の新校舎整備を計画。
リース方式を採用した整備を当社が担当し、建物の年間一次エネルギー消費量の収支ゼロを実現する高い環境性能と快適に学べる機能性を両立した学びの場が誕生しました。
提案のカギ
- 脱炭素推進に貢献するZEB建築
- システム建築により短工期と品質を両立
- 健やかな学びにつながるさまざまな校舎機能
公民連携のリース方式で
スピーディな整備を実現
宮崎県の南西部に位置し、豊かな自然環境に恵まれた三股町。宮崎県第2の都市・都城市のベッドタウンとして、子育て世代の移住も進み、人口はここ50年間増加を続けています。それに伴い、三股中学校では今後ますます生徒数の増加が予想されることから、教室不足に対応する新校舎整備が課題となっていました。
そこで、三股町は敷地内に新校舎の整備を計画。民間のノウハウの活用による短期間での整備実現をめざす公募型プロポーザルが行われた結果、当社の提案が採用され、整備コストを平準化できるリース方式による校舎整備を担当しました。当社は工場生産によるスピードと品質というシステム建築の2つのメリットを活かした整備を進めて、校舎は2022年10月に着工。2023年2月に竣工し、3月から10年間のリースが開始されました。

環境性能でZEB認証を取得 快適で先進的な学びの場
新校舎はアースカラーを基調とし、三股町の「三」をアクセントにしたデザイン。システム建築商品「ダイワステップZEB」をベースに、屋上に太陽光発電システムを搭載。窓の庇や全熱交換器、LED照明など省エネ設計・省エネ設備を活用し、建物の一次エネルギー消費量を140%削減。ZEB認証を取得しました。校舎内は、床の遮音性の向上や、障害の有無に関わらず利用しやすいアクセシブルデザインを採用するなど、誰もが快適に学べる室内環境に配慮。県産材を活用したロッカーも設置しました。また、デジタルやICTを活用した教育推進に対応し、プロジェクター付きのホワイトボードを導入しました。
高い環境性能と機能性を両立した三股中学校の新校舎。当社はこれからも、システム建築メーカーならではの強みと付加価値提案により、サステナブルな学びの場づくりに貢献します。




省エネ・創エネ
脱炭素推進につながる「ZEB※校舎」を提案
システム建築をベースに省エネ・創エネ性能を高めて、一次エネルギー消費量を140%削減。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の『ZEB認証』を取得しました。



※『ZEB(Net Zero Energy Building)』とは
断熱性能の高い建材や高効率な設備、太陽光発電システムの導入など、省エネと創エネを組み合わせて、年間一次エネルギー消費量の収支ゼロをめざす建築物。
[DATA]
所在地 | 宮崎県北諸県郡三股町 |
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構造 | 軽量鉄骨造2階建(ダイワステップZEB) |
敷地面積 | 35,591㎡ |
延床面積 | 917㎡ |