現場からの報告
兵庫県南あわじ市
社会福祉法人 いちえ福祉会地域密着型介護老人福祉施設「いちごの家・楽園おのころ」
駆け込み寺でもあり、地域の寄合場。
そして楽しく暮らせる場に。
社会福祉法人いちえ福祉会は、医療法人いちえ会を母体として、淡路島を中心に、グループホーム、小規模多機能型、デイサービスなどの多様な福祉サービスを多数の施設などで展開。「いちごの家」という共通名称で地域の人々から大きな信頼を得ています。「いちごの家・楽園おのころ」は、そのひとつとして、2015年11月に開設された地域密着型の介護老人福祉施設です。
「いちえ会」「いちごの家」という名称からもわかるとおり、いちえ会グループは「一期一会の心をもって最高最善の看護と介護ならびに治療を行い社会に奉仕する。併せてスタッフの自己実現をはかる」ことを理念としており、施設の壁にも大きく掲げられています。
いちえ福祉会理事長の齋藤昭氏は、「阪神淡路大震災を機に、地域社会貢献を目的に設立した福祉法人です。子どもや高齢者とその家族に、杓子定規ではなく、本当に必要な時に、必要なサービスを柔軟に提供していきたい。例えば認知症でグループホームに入所された方に、家庭ではやらせてもらえなかった料理をお願いすることもある。もちろんスタッフが見守りながら安全には配慮しています。そうすると入所されて、すぐにイキイキと回復されたりすることもあるのです。
また、地域の人々の立寄り場所をつくっている施設もあります。楽園おのころも同様の考え方で、みなさんが集まり、地域に溶け込みながら、入所者に楽しく生活してもらえる場にしたい」と思いを語られます。
瓦ぶきの印象的な外観。機能面でも工夫を。
当社は、医療法人いちえ会のサービス付き高齢者向け住宅を建設したご縁で、いちごの家・楽園おのころの建設に携わることになりました。高齢者施設に起こりがちな排水の詰まりに対応するため、地下にピットをつくるなど、きめ細やかな配慮を随所に盛り込んでいます。
齋藤理事長からは「厳しい工期とコストの中でよく頑張っていただいた」と評価をいただいています。
リポーターからひとこと
ご要望を生かした建物が実現したのは、当社からのいろいろな提案を受け入れていただいたおかげだと感じています。ご協力に感謝しております。
(「現場からの報告」 リポーター 徳島営業所 営業担当 村尾 将行)
[DATA]
延床面積 | 1,976.44m2(597.87坪) |
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構造規模 | 重量鉄骨造 2階建 特別養護老人ホーム「いちごの家」29床 ショートステイ「楽園おのころ」10床 |