ICTを活用した危機管理型水位計による「河川・ため池監視システム」

2023.06.01

SDGs11
SDGs13

安全・安心なまちづくりにスマート防災でトータルサポート

 近年、大型台風やゲリラ豪雨の発生に伴う水害が各地で頻発。河川やため池の決壊による被害が発生しています。
当社はスマート防災にノウハウを持つベジタリア株式会社とコラボし、ICTを活用した危機管理型水位計による「河川・ため池監視システム」の導入を提案。先進のテクノロジーと公民連携のネットワークで、安全・安心なまちづくりにつながる防災・減災対策をトータルにサポートします。

危機管理型水位計
国土交通省の仕様に準拠した危機管理型水位計「Field-EX」

水中をモニタリング
水中のセンサーが水位を常時モニタリング

河川やため池の防災対策にデジタルを活用したソリューション

 2018年の西日本豪雨では、記録的な大雨により河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生、甚大な被害となりました。その被害が拡大した要因の一つとして挙げられるのが、農業用ため池の決壊です。その防災対策の推進をはかるため、2020年、政府は「防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法」を制定。都道府県による防災工事の推進や国の財政上の支援措置等が定められました。
 また、2020年12月、政府は「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策(2021年〜2025年)」を閣議決定。激甚化する風水害や大規模地震等への対策、インフラの老朽化対策、施策を効率的に進めるためのデジタル化の推進をふまえた取り組みを加速させています。

近年、大雨の年間発生件数は増加

[全国アメダス] 1時間降水量50mm以上の年間発生回数

統計最初の10年間と、最近の10年間で発生回数は約1.5倍に増加。

大雨発生数のグラフ

豪雨によるため池の被害も多発

ため池の被災原因の約8割は豪雨によるものです。

ため池被災原因のグラフ

危機管理型水位計とIoTカメラでリアルタイムに状況を把握

河川・ため池監視システム

 ICT/デジタルに豊富なノウハウをもつベジタリア株式会社とグループ企業の株式会社イーラボ・エクスペリエンスが開発した「河川・ため池監視システム」。現地に行かなくても、システム上で水位や現地の状況を把握できるため、早めの避難指示等の対応が可能で、現地確認による二次災害を防止します。

設置イメージと仕組み

仕組み図
  1. 圧力式センサーがため池の水位を常時モニタリング、無線通信でクラウドサーバーへデータを送ります。
  2. クラウドサーバーは、センサーから受け取ったデータを蓄積するとともに情報を数値化、グラフ化します。
  3. 危険水位に達すると、スマートフォンやPCに警報通知メールを送信します。

●水位データ/撮影画像

大雨発生数のグラフ

急激な水位上昇が確認された場合、カメラ画像と併用することでより正確に現地の状況を把握できます。

●マップ

ため池被災原因のグラフ

設置場所がマップ表示されるので、複数台の管理に適しています。

「河川・ため池監視システム」概要図

河川・ため池監視システム概要図

●IoTカメラ

FieldCam/フィールド カム

フィールドカム
  1. 電源引込み不要(乾電池、ソーラーバッテリー)
  2. 通信引込み不要(SIM内蔵で4G-LTE通信)
  3. 動画も静止画も高画質
  4. 夜間撮影可能
  5. 防犯対策にも

●危機管理型水位計

Field-EX/フィールド イーエックス

フィールドEX
  1. 電源引込み不要(リチウムイオン電池内蔵で5年間の稼働設計)
  2. 通信引込み不要(SIM内蔵で4G-LTE通信)
  3. A4サイズ、約6kgと軽量でコンパクト
  4. 国土交通省策定「危機管理型水位計の観測基準・仕様」に準拠

大和リースは全国に広がるネットワークと公民連携やリースのノウハウを活かし、
導入提案から施工、維持管理までトータルにサポートします。



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