東京都文京区 文京区立お茶の水女子大学こども園
文京区がお茶の水女子大学に運営業務を委託。
東京都文京区では、3歳児待機児童が多く、保育所にも幼稚園にも入れないことから、こども園の設置が課題でした。一方、文京区内にキャンパスのある国立大学法人お茶の水女子大学は、日本初の幼稚園を有し、幼児教育・保育に関する教育研究拠点としての長い歴史があります。大学の資源である質の高い乳幼児教育・保育サービスを提供するとともに大学における教育研究活動の実践と成果を社会へ還元するため、文京区との連携によって「認定こども園」を開設することになりました。
具体的には、文京区が大学に業務運営を委託するというもので、「認定こども園」とは、保護者が働いている・いないにかかわらず就学前の子どもが通う、保育所と幼稚園の機能を併せ持つ施設です。国が2006年に創設し全国に普及していますが、自治体と国立大学法人による「公設国営」のこども園は全国でも初のケースです。
「文京区立お茶の水女子大学こども園」は2016年4月に開園。定員は保育所(0歳~5歳)60名、幼稚園(3歳~5歳)33名の計93名です。
保育所・幼稚園の豊富な設計施工実績を活かして。
設計施工に関しては、実績評価型総合評価落札方式による公告・入札によって、当社が入札・落札。文京区の場合では、待機児童の長期的な需要予測が立てにくいため、10年間の委託契約としています。
当社では全国で、保育所、幼稚園、学童保育施設などを数多く手がけ、さまざまなニーズに対応できるノウハウを備えています。このこども園でも、教室の陽当たりや広さに配慮。木目調の内装、木製の家具や遊具などによる温かみのある雰囲気へのこだわりを具現化し、子どもたちの成長を支えるやさしい空間を実現しています。
[DATA]
敷地面積 | 445m2(134.61坪) |
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延床面積 | 534m2(161.54坪) |
構造規模 | 軽量鉄骨造 2階建(耐火建築物) |