住友不動産の「有明ガーデン」の開発コンセプトの一つに「東京湾岸エリアならではの非日常を感じる空間にしたい」という想いがありました。それを受けて、商業施設の設計・施工を担当する前田建設工業は、建築や空間の主要な要素に多彩な緑化を採り入れることを提案。既視感の無いデザイン、非日常を体感できる空間の具現化を目指しました。
　当社は、設計の初期段階から、前田建設工業より緑化に関する相談を受けてプロジェクトに参画。建築と緑化、双方を自社の事業として展開していることにより蓄積した豊富なノウハウやシステムを活かして、壁面や屋上、庭園などの総合的な緑化をサポートしました。
　施設のファサードデザインの核となるのが、「グリーンカーテン」と「グリーンリング」です。建物の壁面やエントランス、照明計画と絶妙に融合した斬新な意匠と緑豊かな植栽が、東京の湾岸エリアに自然を身近に感じる新たな潤いの風景を、訪れる人々に癒しを提供しています。

　建築や空間に緑化を採り入れることで、美しさや潤い、生命感にあふれるランドマークとしての存在感が醸し出されます。また、意匠面だけではなく、さまざまなメリットが期待できます。
　例えば、ヒートアイランド現象の緩和や空気の浄化作用。植物を目にし、触れることによる癒し・リラックス効果。施設の集客や滞在時間の増加によるブランド価値の向上も期待できます。
　当社は、総合的な緑化ソリューションにより、さまざまな建築や空間に緑を融合させることで、自然の息吹を身近に感じることができる持続可能な都市環境の形成に貢献します。