本記事では、商業施設を緑化した場合に得られる効果や事例、注意点にも触れていきます。商業施設の緑化を行う際の参考にしてみてください。
■商業施設に緑化を取り入れる効果
・ビジネスが有利に働く
・利用者の滞在時間が長くなる
・周辺地域からの評価が高まる
■商業施設における緑化の取り入れ方
・壁面緑化
・屋上緑化
・駐車場緑化
・室内緑化
■商業施設を緑化する際の注意点
・目的をしっかり決めておく
・維持管理の計画を定める
■まとめ
■商業施設に緑化を取り入れる効果
商業施設に緑化を取り入れた場合、働く人間・利用者・環境に対してプラスの効果を期待できます。具体的にみていきましよう。
・ビジネスが有利に働く
1日を通して商業施設で働く従業員にとって良い気分転換となる可能性があります。
「なかなか外に出られない」など、気持ちがふさぎがちになった場合、接客態度や労働意欲に影響することも想定されます。
しかし、素敵にデザインされた緑化空間で働くことで、従業員のモチベーションアップが期待でき業績が上がる・利用者の増加につながるなど良い効果にも期待可能です。
・利用者の滞在時間が長くなる
利用者の滞在時間の長期化にも期待できます。
目に入る緑や清らかな植物の香りはリラックス効果をもたらすため、気持ちの良い空間となるでしょう。時間をかけて買い物を楽しんでもらえる・待ち合わせ場所に活用されるなどの利用目的が生まれる可能性もあります。
素敵なデザインの緑化では、話題性も生まれるため、新規客やリピーター客の増加も期待できる点も把握しておきましょう。
・周辺地域からの評価が高まる
商業施設の屋上を緑化すると、自然環境の配慮につながり周辺地域からの評価が高まります。
屋上を緑化すると、ヒートアイランド現象の抑制ができると研究で明らかになっているためです。
また、緑化された空間は周辺地域に住む人々の憩いの場にもなりえます。大規模な商業施設にとって、社会貢献は必要不可欠だといえます。
■商業施設における緑化の取り入れ方
商業施設に対して、緑化を具体的にどのように取り入れたらいいのか、事例をみていきましょう。
・壁面緑化
壁面緑化は建物を太陽の光から守り、商業施設内の温度の上昇を抑えてヒートアイランド現象への対策可能です。
デザインが豊富なため、建物のイメージに合わせて特徴的な緑化にも対応可能です。商業施設の雰囲気にあわせて自在なデザインができる点もメリットといえます。
・屋上緑化
屋上緑化は、壁面緑化と同様に気温の上昇を抑え、建物を劣化から守れます。
また、屋上を公園のようにデザインし、人々の憩いの場にすることも可能です。ベンチや遊具を置く・花を育てる・虫などの生き物と共存することができます。コミュニケーションの場として、リラックスできる空間を提供できるでしょう。
・駐車場緑化
商業施設の駐車場も緑化できます。景観が良くなるだけでなく、コンクリートの照り返しもなくなるため暑熱対策も可能です。また、雨の日であっても水はけが良いため、足元がぬかるむ・水たまりができにくいなど、利用者にとって快適な駐車場となります。
・室内緑化
商業施設内を緑化する場合、緑を設置するだけでもリラックス効果が期待できます。
また、プランターとソファを組み合わせた緑化ユニットを使えば、休憩場所や待ち合わせ場所としての役割も期待可能です。
■商業施設を緑化する際の注意点
商業緑化には多くのメリットがあるものの、充分な計画がなければ、商業施設の緑化を長く続けられない点には注意が必要です。商業施設の緑化に対しての注意点を以下で解説していきます。
・目的をしっかり決めておく
商業施設を緑化するだけで良い効果が得られるわけではありません。
例えば、同規模の商業施設でも、憩いの場を作る場合とヒートアイランド対策を行う場合では計画から異なります。
・維持管理の計画を定める
植物は生きているため、緑化した後の維持が重要です。緑を保つためには日々の手入れが必要です。
アフターフォローが充実している施工業者を選ぶのも1つの方法となります。
そのため、植物の剪定・害虫駆除・病気のケアなどを行ってくれるか、事前に確認しておくことも大切です。維持のためのコストもあらかじめ計算しておきましょう。
■まとめ
商業施設の緑化をするには、さまざまなメリットがあります。また、屋上・壁面・駐車場・屋内など、さまざまな場所で緑化が可能です。暑熱対策やヒートアイランド現象の対策だけでなく、リラックスやコミュニケーションの場としても活用できます。
しかし、植物を維持しつつ、使いやすい場所を提供するためには定期的なメンテナンスの計画が必要です。注意点を把握したうえで、商業施設の緑化を進めていきましょう。