壁面緑化とは?種類やメリット、実際に行う際の注意点について解説

静かに悪化していく環境汚染は見過ごせない問題です。そして、都市部へのヒートアイランド現象は年々深刻化しています。そこで、環境問題に直接的な効果を見込めるものとして、都市部による建物の緑化に注目が集まっています。今回は建築物の壁面緑化を行うメリットやその種類など紹介していきましょう。

■壁面緑化について

壁面緑化

雰囲気のある喫茶店やホテルなどで、壁に草木が生い茂るような施しを見かけることが多くなってきました。インテリアの観点でおしゃれにみえる壁面の草木は、環境に優しい壁面緑化というものです。では、壁面緑化について詳しくみていきましょう。

・壁面緑化とは

壁面緑化とは、その名の通り壁に対して植物が覆った状態になっているものを指します。壁面緑化を行う方法や植物は様々で、雰囲気の演出効果も高くなります。また、インテリアの観点で壁面緑化が好きな人は多く、メリットを生かして採用する施設やお店が増えている状況です。

・壁面緑化の種類

前述で少し触れたように、壁面緑化には種類があります。一般的に多く採用されているのが、壁際で植物が成長し、壁をつたって大きく覆う「登はん型」です。その際、壁にはネットやワイヤーなどを設置しておく必要があるものの、植物の管理を行うだけで壁面緑化が完成します。

そのほか、壁の上部にシダ類の植物をプランターなどで設置し、植物を上から下に垂らしていく下垂型も雰囲気が高まります。また、パネル型に育った植物をはめ込むユニット型など、壁面緑化はニーズに合わせた豊富な種類があります。

・壁面緑化に使用される植物

壁面緑化で使用される植物は、「ヘデラ・ヘリックス」や「ヘデラ・カナリエンシス」などツルの伸びる植物が多いです。壁面をつたう緑はツルの伸びる植物が壁に対応しやすく、壁面緑化に適しています。季節によっては葉の色を変え、違う雰囲気にみえるのもおしゃれです。また、朝顔やゴーヤなどを吊るすこともあります。
植物の使い方として以下のようなパターンが考えられます。

・つる植物を登はんもしくは下垂させる
・植物を壁面にはめ込むユニット型
・プランターを積み重ね壁面状にする
・コケを壁に繁殖させる

非常に多くの種類の植物を採用できるため、迷った場合は施工業者と相談しましょう。

■壁面緑化のメリット

壁面緑化

見た目にもおしゃれな壁面緑化は環境問題においても効果があるとされています。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかをみていきましょう。

・ヒートアイランド現象の緩和

地球温暖化によって建物内に熱がこもることで、都市部でのヒートアイランド現象が深刻化しています。
そこで、ヒートアイランド現象への緩和に大きく貢献するのが緑化活動です。
都市の面積に対して30パーセントの地域に緑が施されると約4度の気温が下がり、ヒートアイランド現象を緩和できると考えられています。そのため、ヒートアイランド現象が深刻な地域では、緑化活動に助成金が下りる場合も多くなっています。壁面緑化を施工したい場合は施工業者へ確認しましょう。

・断熱保温効果

壁面緑化には断熱保温効果が期待できます。暑い夏には、室内の温度上昇を軽減し、寒い冬には保温効果が見込めるでしょう。経済的にも大きく貢献する可能性があり、人々の生活も快適で過ごしやすくなるのもメリットです。

・省エネルギー効果

壁面緑化によって室内は過ごしやすい快適な温度になるため、冷暖房は最小限の稼働で快適に過ごせます。省エネルギーで環境への配慮をしながら、節約もできる点は壁面緑化のうれしいポイントです。

・空気の浄化

壁面緑化は空気の浄化においても効果を期待できます。環境汚染において空気の浄化は非常に重要な課題です。壁面に施された植物によって光合成が行われ、空気の入れ替えが可能となります。そのため、都市部で汚染された空気も浄化することが期待できます。

・景観

壁面緑化は景観も美しく、印象的です。また、美しい景観を守るためにはメンテナンスが重要です。緑化を積極的に進めている地域によっては、建物の外構には必ず緑を入れるようにお願いしている場所もあり、その場合には壁面緑化が選ばれる傾向にあります。

・心理的効果

壁面緑化は見た目も爽やかで、人々に安らぎと心地よさを与える効果があります。緑色には精神安定や疲労回復効果も期待できるため、ストレス緩和にも役立つでしょう。また、企業によっては緑化のメリットを利用し、見た目を爽やかな印象にすることでイメージアップを図っているところも増加しています。

■壁面緑化を行う上で大切なポイント

壁面緑化

壁面緑化を行う上で大切なポイントは以下になります。

  • 植物の手入れ・管理
  • 壁面緑化を行う適切な工法選択
  • 湿気等による虫の発生

壁面緑化も植物なので手入れは必須です。壁面緑化の管理・メンテナンスを怠ってしまった場合には、景観にも問題が生じてしまいます。また、虫の発生などは人体の影響のない薬品で寄せ付けないように工夫しましょう。壁面緑化を行っても美しく保てなければメリットも半減です。

また、壁面に対して相応の緑化工法を選択するのも重要になってきます。建物に合わない工法で施工してしまうと、安全性にかけてしまう恐れがあるため、壁面緑化を施す際には施工業者と話し合い、通行人の安全を守ることも大切なポイントだといえるでしょう。

 




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