「施工会社はどこでもいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、老人ホームの建設において、
設計・施工会社選びは重要です。では、設計・施工会社はどのように選んだら良いのでしょうか?
老人ホームの施工実績のある施工会社を探す
設計と施工を一括でお願いできる施工会社を見つける
これまでの建設業界では、設計事務所の設計士が設計をし、その図面にもとづいて、建設会社が施工をするという分離発注が一般的でした。施工会社を決定するときは、設計士が作成した見積図にもとづき、数社の見積を比較検討し、価格が安い会社に発注するという流れです。しかし、昨今の建設費の高騰により、予定していた予算内で施工できる会社が見つからないという事態が発生しています。そのため、設計変更を行ったり、何度も見積を比較検討しなければならず、予定していたオープンに間に合わないこともあります。
そこで、求める仕様や予算、スケジュールをあらかじめ提示し、その条件下で設計(プランの作成)と施工(施工費の見積提出)を求める、設計・施工一括提案で業者を決定するプロポーザル方式という手法が注目されています。これは、自治体でも取り入れ始められている手法で、老人ホームの分野でも取り入れられる会社様が増えてきています。予算、スケジュール、品質管理が徹底されるため、決まったオープン日に向けて、安心して進むことができるでしょう。
設計から施工までトータル管理できる実績豊富な施工会社を選ぶ
老人ホーム建設のための施工管理会社を探すのであれば、できれば一社で設計から納品までの工程を担当してくれるところが安心です。そして老人ホームのような介護施設の施工実績の豊富なところにお願いするのがポイントです。どの程度の実績があるか、たとえば自分の要望を伝えて担当者にどんな建物がいいか提案してもらいましょう。この提案力を見れば、どの程度老人ホームに関する知識を持っているか推測できるはずです。しっかり打ち合わせをして、信頼できる施工会社を慎重に見極めることです。