国際交流促進とにぎわいに貢献する、海の玄関口
「広島港クルーズターミナル」

2024.11.26

SDGs目標11:住み続けられるまちづくりを
SDGs目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

2024年春、広島市南区の宇品海岸に「広島港クルーズターミナル」が完成しました。ますます高まりを見せるクルーズ客船の寄港ニーズに対応するために整備された本施設は、機能性とデザイン性、環境配慮を兼ね備えた、新たな「海の玄関口」として、国際平和観光都市広島のにぎわいに貢献しています。

提案のカギ

  • 鳩の翼をモチーフにしたユニークな外観デザイン
  • システム建築と在来工法を組み合わせてフレキシブルに対応
  • 待合棟はZEB Ready認証を取得し、エネルギー消費量を67%削減

平和都市広島のイメージ向上につながる快適で美しい施設

 この地にはもともと、インフォメーションセンターがありましたが増え続けるクルーズ客船に対応できるものではありませんでした。そこで広島県は、円滑な出入国手続きを可能にするクルーズターミナルの建設を計画。公募型プロポーザルにより当社が事業者に選定され、デザインビルド方式での整備を行いました。
 建物の外観は、平和都市広島の象徴である鳩の翼、そして波のうねりをイメージした曲線が特長です。ターミナルの内部はガラス張りの広々とした空間で、税関・出入国管理・検疫手続き等を行うCIQ※棟と、快適でラグジュアリーな待合棟の2棟で構成されています。さらに待合棟はZEB Ready認証を取得すると共に、軒天や内装に広島県産の木材を採用。「機能性、デザイン性、環境配慮」の3つを備えたこの施設がツーリストを迎えることで、国際的な交流とにぎわいが一層促進され、地域活性化にもつながっていきます。

※税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の略

建物外観写真
平和都市広島の象徴である鳩の翼をイメージした有機的なデザイン。屋根の軒天井には広島県産の木材を使用している。
待合棟内観写真
待合棟はガラス張りで開放感のある空間。船底を逆さにしたイメージの天井には県産材を使用。

待合棟展望スペースからの眺望写真
待合棟にある展望スペースからの眺望。瀬戸内海を一望でき、クルーズ船のお出迎え・お見送りもできる。

CIQ棟外観写真
CIQ棟(写真手前)は当社のシステム建築商品「ダイワスペース」をベースに建設。

CIQ棟と待合棟の連絡通路写真
CIQ棟と待合棟は通路でつながれており、行き来も便利。

夜間のCIQ棟写真
夜間のCIQ棟。美しくライトアップされ、雰囲気のある表情に。

クルーズ船の着港写真

[DATA]

所在地 広島市南区宇品海岸
延床面積 1,349㎡(待合棟:387㎡、CIQ棟:953㎡、渡廊下:9㎡)
構造 CIQ棟:ダイワスペース平屋建
待合棟:鉄骨造 平屋建(屋上あり)



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