防災機能を備えた新拠点「トヨタ南海グループ本社 事務本館」

2023.12.11

SDGs目標8:働きがいも 経済成長も
SDGs目標11:住み続けられるまちづくりを

業務効率化と防災、2つの課題に対応

2023年4月、大阪府堺市のベイエリアに、トヨタ南海グループの新たな本社 事務本館が竣工。グループ各社の本社オフィスと立体駐車場の機能を複合した新施設は、災害時のBCP(事業継続計画)対策と業務の効率化をめざして整備。堺市の津波避難ビル認定も取得し、地域の防災と安心にも貢献しています。

オフィスと立体駐車場の複合施設、津波避難ビルとして地域防災に貢献

 トヨタの関西地区中核ディーラーとして80を超える販売店を展開するトヨタ南海グループ(トヨタカローラ南海株式会社・ネッツトヨタ南海株式会社・DUO南海株式会社)は、エリア内のオフィスや駐車場の集約による業務効率の向上、災害時のBCP(事業継続計画)対策をはかるため、新本社と駐車場の一体整備を計画。当社は、国土交通大臣個別認定型の自走式立体駐車場をベースに、オフィス機能を複合した施設の設計・施工にワンストップで対応しました。
 建設地は警報発表時に直ちに避難が必要な「津波避難対象地域」に位置していることから、オフィスは2階に配置。1階は階高5メートルを確保し、津波が通り抜ける設計にしました。また、災害時の電源確保や早期復旧に対応するため、受変電施設を2階に設置。BCP対策に配慮しました。
 広いスロープは、バリアフリーの避難通路として、災害発生時に近隣住民も利用可能に。地震や津波に強い構造とあいまって、新社屋は堺市の津波避難ビル認定を取得しました。
 外観デザインは、トヨタ南海グループの前身が紡績業であった歴史をふまえて、糸を市松模様に編みこんだイメージを外壁のルーバーで表現。モダンかつスタイリッシュな印象を与えると共に、換気や採光などの機能性も両立しています。
 オフィスと立体駐車場建築、2つの事業ノウハウを複合し、当社は業務効率化と防災、2つの課題解決に貢献します。

トヨタ南海グループ本社 事務本館

提案のカギ  2つのノウハウを活かしトータル対応

オフィス建築

  • 2階に本社事務所や受変電設備を配置
  • フロントオフィスとバックオフィスを集約
  • ワンフロアでコミュニケーションを活性化

+

立体駐車場

  • 津波を考慮し、1階は階高5メートルを確保
  • 駐車効率の良い連続傾床方式
  • 災害発生時は近隣住民も利用可能な津波避難ビルに

デザインビルド方式で防災機能を備えた新拠点を整備
生産性向上につながる機能性とデザイン性を両立

エントランス

エントランス

トヨタ南海グループのシンボルサインが設置されたエントランス。2階には顔認証システムを導入。

オフィス

オフィス

本社オフィスは見通しの良いワンフロア。部門間のコミュニケーション活性化につながります。

市松模様の壁面デザイン

市松模様の壁面デザイン

アルミのルーバーで市松模様をデザイン。海が近いため、塩害・防錆対策にも配慮。

立体駐車場

立体駐車場

駐車効率の良い連続傾床方式により263台の駐車スペースを確保。1階は階高5メートルを確保し、津波が通り抜ける構造です。

[DATA]

所在地 堺市西区
構造 国土交通大臣個別認定型 5層6段 連続傾床式
敷地面積 約2,927㎡
延床面積 約7,134㎡
駐車台数 263台

防災拠点として機能する
自走式立体駐車場

耐震性と津波の影響を受けにくい構造を兼ね備えた自走式立体駐車場。災害時の避難場所として、自治体の津波避難ビルの認定取得にも対応します。

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