立体駐車場の設計ポイントとは?立体駐車場の設計図から注意点を解説

2021.12.15

立体駐車場を設計する際、注意しておきたい点はいくつもあります。立地・設備に加え、種類・安全性の高さなど、多角的な視点を持つ必要があるといえます。では、設計のポイントはどこになるのでしょうか。
本記事では、立体駐車場の設計のポイントについて詳しくみていきましょう。

■立体駐車場の立地条件

立体駐車場 設計

ここでは、立体駐車場を設計する際の立地・設備・構造の条件について解説していきます。

●立体駐車場の立地

立体駐車場は非常に多くの車を停められます。しかし、条件に合わない立地に作った場合は稼働率が下がる点は把握しておきましょう。例えば「大都市部である」「大都市とつながっている幹線道路が近い」「交通量が多く、大規模な繁華街・オフィス街に近い」などの条件を満たしていれば立体駐車場の立地として最適です。

加えて「入庫渋滞が起きている場所」「特定のターゲット用(マンション住人様用、工場などの従業員様用)」「集客施設用(商業施設、病院、大学、県・市役所、アミューズメント)」なども立地として向いているといえます。

立体駐車場は多くの車を停められる施設であるため、人の流れが多い場所、またはその周辺に建てましょう。車を停めたいと考えている人が多い大都市部などであることが立地条件だといえます。

●立体駐車場の設備

立体駐車場に必要な設備について、以下にまとめました。

•エレベーター
•カーブミラー
•防犯カメラ
•各種看板
•消火設備
•照明設備
•EV車用充電機
•料金自動精算機

立体駐車場は車を停めるだけでなく、多くの設備を投入して安全に使用できるよう設計しなくてはなりません。立体駐車場を設計する際は、設備の配置についても検討しましょう。

●立体駐車場の構造

立体駐車場には「自走式」と「機械式」があります。自走式は運転手自ら車を運転し、駐車スペースに車を停めるタイプです。自走式は利用者が機械操作をせずに済むため面倒が少なく、入出庫時間がかからないため、多くの人が使いやすい点がメリットだといえます。

機械式は、機械によって車を駐車スペースに移動させるタイプです。自走式と比較して機械式はランニングコストがかかるものの、多くの車を停車させられるメリットがあります。そのため、特徴を把握したうえで立体駐車場の構造を決めましょう。

■自走式立体駐車場の種類、それぞれの構造や違い

駐車場 設計
自走式立体駐車場の種類には大きく分けて「一般認定」「個別認定」「簡易型」「在来型」の4種類があります。その中で「一般認定」「個別認定」に関しては「国土交通大臣認定駐車場」として、防災・構造上の安全において厳しい基準をクリアした駐車場に与えられる認定となっています。ここでは、立体駐車場の種類ごとの違いについてみていきましょう。

●一般認定(防耐火認定)

「一般認定」の立体駐車場は、建物の防火・遮炎性能を評価し、国土交通省大臣の認定を受けたものです。対応する立体駐車場は1層2段~6層7段となっています。建物そのものの防火性能(火災の収束まで耐えれる性能)と、区画として遮炎性能(火災を他の部分に燃え移さない性能)を満たしている建物です。

メリットとしては、開放型の建築物であるため火災の際の煙によるフラッシュオーバーが発生しにくいことや、消火設備を簡略化できる点です。認定品を使用することで耐火被覆等不要となり、建設費を圧縮できる点もあります。

●個別認定

一般認定では対応できない立体駐車場の認定を受けられるのが「個別認定」です。例えば、店舗付き立体駐車場は一般認定の枠に収まらないため、個別認定を受けなくてはなりません。また個別認定の場合は8層9段までの認定取得が可能となります。

立体駐車場の規模が大きい場合、認定費用を支払った場合でもコストを抑えられるメリットがあります。しかし、認定取得までには一般認定よりも設計期間がかかるため、注意しましょう。

●簡易型

1層2段・2層3段など階層は決まっているものの、開放性や階数を遵守すれば、一般認定や個別認定と同様の規定で建設できる駐車場です。一般認定と同じメリットを有するため、建設費を圧縮することが可能です。

●在来型

一般的な建築方法の駐車場です。9層10段以上の駐車場も建設可能である点やデザインの自由性が高い点がメリットです。そのため、認定型や個別型では対応できない大型駐車場などに適しています。ただし、一般認定で示した緩和規定がないため、コストが高くなる点には注意しましょう。

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■立体駐車場の参考図

立体駐車場 設計
立体駐車場の参考図を作る際のポイントについて解説していきます。車を停めるだけでなく、環境や人への配慮も忘れないようにしましょう。

●環境問題への配慮

立体駐車場における役割として、環境への配慮も検討しましょう。立体駐車場の屋上や壁面を緑化させると、ヒートアイランド現象や地球温暖化への対策になります。屋上緑化や壁面緑化は利用者が涼しさを感じられるだけでなく、周辺環境への配慮も可能です。

●利用者への配慮

入庫・駐車・出庫を意識することも大切です。例えば、入庫では車路幅や誘導が十分か、駐車では防火・防犯機能として十分な明るさがあるか、駐車に必要なスペースはあるか、出庫ではどのくらいの時間を要するのかなどのポイントをイメージしながら参考図を作成しましょう。

●バリアフリーへの配慮

立体駐車場は車椅子・ベビーカーの利用者や、足元の不自由な方も利用します。建物入口から駐車場所まで移動する際、バリアフリー設計を採用することで移動しやすくなります。立体駐車場を設計する際は、さまざまな立場の人が利用しやすいかどうかを検討することも大切です。

まとめ

立体駐車場を設計する際は、立体駐車場に合う立地かどうか、用途や目的に合った種類となっているかを慎重に検討しましょう。また、場所によっては、設備の必要数に加えて、環境やバリアフリーに配慮している設計になっているかなども大切なポイントです。ポイントを押さえて設計することで、利用者が使いやすい立体駐車場となります。多角的な視点を持ち、安全性を重視した設計を行いましょう。

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