脱炭素社会の実現に向けた取り組み

脱炭素社会の実現に向けた取り組み

カーボンニュートラル戦略
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに11.住み続けられるまちづくりを13.気候変動に具体的な対策を

 わが国は2020年10月に2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
 大和ハウスグループは、「2030年までにやれることはすべてやる」を基本姿勢に2050年の温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指すカーボンニュートラル戦略を進め、未来の子どもたちの“生きる”を支える持続可能な社会の実現に貢献します。

 当社 グループの目標は2030年に温室効果ガス排出量を40%削減(2015年度比)し、2050年にはカーボンニュートラルを実現することです。その目標達成に向け、バリューチェーンを構成する「事業活動」「まちづくり」「サプライチェーン」の3つの段階すべてにおいてカーボンニュートラルの実現を目指します。

  • ● “事業活動のカーボンニュートラル”実現に向けて、新築自社施設を原則全棟ZEB 化するとともに、2025年度の RE100達成を目指す
  • ● “まちづくりのカーボンニュートラル ” 実現に向けて、すべての事業において原則、全棟ZEB化、全棟太陽光発電搭載を推進する
  • ● サプライヤーと「カーボンニュートラル」の方針を共有し、環境を起点にサプライチェーンの強靭化を図る
バリューチェーンを構成する「事業活動」「まちづくり」「サプライチェーン」の3つの段階すべてにおいてカーボンニュートラルの実現を目指します

建設施工現場での脱炭素への取組み
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに11.住み続けられるまちづくりを13.気候変動に具体的な対策を

 当社は、地球温暖化防止対策として、新築工事、解体工事、改修工事などあらゆる場面で排出しているCO2の削減に取り組んでいます。
 建設施工現場で発生するCO2排出量の約90%が建設機械等で使用する軽油によるもので、お取引先・協力会社を含めて建設車両・建設機械の低燃費運転の教育・指導を行っています。
 また、省エネ型・ハイブリッド型の建設機械を積極的に採用することで、2022年度の建設施工現場のCO2排出量は71.4kg-CO2/ 百万円で、前年度比で7.6%削減できました(2021年度 77.3kg-CO2/百万円)。2026年度の目標は、80.0kg-C02/百万円で設定しています。
 今後は、軽油の使用量低減によるCO2排出量の削減に加え、電気使用量の削減に積極的に取り組んでいきます。

ファシリティ・パッケージリースの推進
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに11.住み続けられるまちづくりを12.つくる責任 つかう責任13.気候変動に具体的な対策を

 当社は、LED街路灯(防犯カメラ、トンネル照明)、メガソーラー、空調機器、医療機器等の設備機器の施工を伴うリースを「ファシリティ・パッケージリース」として提案しています。
 近年では温室効果ガスの排出量削減、環境負荷の軽減を目的として、国の指針による水銀灯の輸出入・製造の終了を契機とした街路灯、トンネル照明、学校室内灯などのLED化にも積極的に取り組んでいます。
 技術部門社員が多数在籍する当社では、計画段階から設計・施工、アフターフォローまでワンストップで対応することにより、スピーディーに一斉LED化を行い、消費電力の削減によるCO2排出量の低減、電気代削減による財政負担の軽減を実現しています。
 当社のLED照明設備の実績は、2023年5月末現在で88自治体(527,671灯)になります。
 今後も省エネルギー効果が高く、財政負担の軽減に貢献できる商品・サービスの提供に取り組んでいきます。

「エコ・ファースト企業」に認定
3.すべての人に健康と福祉を6.安全な水とトイレを世界中に7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに11.住み続けられるまちづくりを12.つくる責任 つかう責任13.気候変動に具体的な対策を14.海の豊かさを守ろう15.陸の豊かさを守ろう

 大和ハウスグループは2018年8月に、環境省のエコ・ファースト制度における「エコ・ファースト企業」に認定されました。エコ・ファースト制度とは、企業が環境大臣に対して、地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束する制度になります。全従業員は、次の「エコ・ファーストの約束」に基づき、環境保全活動に取り組みます。

エコ・ファースト企業ロゴ

大和ハウスグループ「エコ・ファーストの約束」(概要)※2023年9月末更新 

  • 1.脱炭素社会の実現に向け、徹底した省エネ対策の推進と再生可能エネルギーの活用により、ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量ゼロを目指します。また、気候変動による負の影響を回避・最小化する適応策により、気候変動リスクに強い事業活動の実践と安全・安心な社会の実現を目指します。
  • 2.自然資本の保全・向上に向け、材料調達による森林破壊ゼロの実現と、自然環境と調和した緑あふれるまちづくりにより、生物多様性のノー・ネット・ロスを目指します。
  • 3.資源循環型社会の実現に向け、住宅・建築物の長寿命化と廃棄物のゼロエミッション、さらに再生材の活用により、資源の持続可能な利用を目指します。また、サプライチェーンを通じて、水使用量の削減と循環利用、水環境の保全に取り組み、水資源の持続可能な利用を目指します。
  • 4.従業員の環境教育や実践の推進及び、次代を担うこどもたちの環境意識啓発を図ります。

大和ハウスグループ 「Daiwa Plastics Smart Project」
11.住み続けられるまちづくりを12.つくる責任 つかう責任14.海の豊かさを守ろう

 大和ハウスグループは2020年4月より始めた新たな取り組み「Daiwa Plastics Smart Project」に取り組んでいます。
 昨今、海洋プラスチック汚染が注目され、使い捨てプラスチックの利用に対する社会の目が一段と厳しさを増しています。そのようななか、エコファースト企業として、企業活動における適正なプラスチックの利用を行うため、SDGs の目標達成年である2030 年までに海洋プラスチックごみ問題に関する影響をゼロにすることを目標として、プラスチックの削減活動等を推進。2020 年3月、使い捨てプラスチックの削減を盛り込んだ、適正なプラスチック利用の指針となる「プラスチック利用ガイドライン」を制定しました。