社会課題を解決する取り組み
目次
- PPPセミナー「公民連携Dチャンネル」
- 地域コミュニティを育む複合施設整備
- 子ども室内遊戯施設の整備
- 地域の応急診療の課題に対応した医療施設整備
- 地域の基幹産業を持続的に支える工場宿舎整備
- 「生活交流拠点施設 かなうぇる」整備
- 旧庁舎跡地を有効活用した公共施設一体整備
- 屋上スペースを活用した「にぎわい創出型自走式立体駐車場」の開発
- PFI方式による未来をつくる美術館
- 災害復興への取り組み
- 商業施設とオープンスペースの複合で生まれるシナジー
- 地域や自然と調和する「にぎわい・交流拠点」の複合施設
- 子どものそばで働ける環境を提供するママスクエア事業
- スマイルアクション
- Action13 「みんなで防災について考える」
- 地域とNPOをつなぐ架け橋「まちづくりスポット」「ハッシュタグ」
- 「障害者施設で作られた製品」の販売会開催
- 移動現場事務所「MOVING OFFICE」出勤による被災地充電サービス
- パークマネジメント事業による地域貢献
- 「ため池監視システムの危機管理型水位計」の提供
- 八郎潟と地域の生態系を融合したビオトープの活用
PPPセミナー「公民連携Dチャンネル」
当社は、2024年4月4日に国土交通省と8回目となる「PPP協定」を締結し、「PPP協定パートナー(セミナーパートナー、個別相談パートナー)」に選定されました。
この協定は国土交通省が地方公共団体職員や地域企業にPPP・PFIの取り組みの推進を図るため、民間企業や金融機関と締結しているものです。
当社は2017年度以降、自治体向けセミナーの「公民連携Dチャンネル」を23回開催し、自治体、大学、建設会社、コンサルタント会社、銀行等さまざまな団体・企業にご参加いただき、7年間の累計参加者数・申込者数は1万1千人を超えました。
このセミナーでは国土交通省後援のもと、特定非営利活動法人日本PFI・PPP協会にご協力いただき、また、当社の全国事業所とテレビ会議システムをつないで開催しています。2020年度以降は公民連携のトレンドや啓発的な情報を発信する「全国版セミナー」と、地域ごとの課題・実情に対応した「エリア版セミナー」の2種類のセミナーを開催しています。
今後も国土交通省と連携しながら「公民連携によるPPP・PFIの推進」に取り組んでいきます。
地域コミュニティを育む複合施設整備
当社は、2022年12月3日にオープンした栃木県下野市にある「石橋複合施設」の整備に携わりました。
下野市は、地域住民が安全に利用できるサービスを効率的に提供するため、公民館と児童館の機能を複合化・集約化した公共施設の整備を計画されました。
その後下野市は、石橋総合病院跡地の利活用計画として、公民連携による公募型プロポーザル方式で事業者募集を実施し、当社提案の「近隣住民や利用者に配慮した施設配置や公共施設(公民館・児童館)と民間施設(ドラッグストア)をつないだ一体感のある空間」を評価いただき、当社が選定されました。当社は事業者として設計・施工で対応するデザインビルド方式で複合施設整備を担当し、公共施設のエントランスホールには、スケルトン天井と緑のパーテーションを採用することで、デザイン性と解放感を演出し、子どもから高齢者まで多世代の交流が生まれる空間をデザインしています。
今後も、地域社会の利便性と、にぎわいの創出につながる交流拠点の整備に取り組んでいきます。
子ども室内遊戯施設の整備
当社は、2023年5月3日にオープンした北海道空知郡南幌町にある「子ども室内遊戯施設“はれっぱ”」の整備に携わりました。
南幌町では、子育て環境の整備と地域交流の促進をはかるため、室内遊戯施設の整備を計画され、公募型プロポーザルを実施した結果、当社を代表企業とするグループが提案した「子育て支援と交流の拠点、木材の温かみを感じるカフェ併設の遊び場」が選定されました。
当社グループは、設計・施工から維持管理・運営までトータルで対応するDBO方式による施設整備とエリアマネジメントを担う事業者となり、内閣府の地方創生拠点整備交付金の採択を受けて施設整備を行いました。
道産材を活用した温かみのある施設で、子どもたちがのびのび遊べる遊戯エリア「きゃべっちパーク」とカフェのある休憩エリア「MINAすまいるゾーン」で構成されており、子どもたちが天候に左右されずに楽しめる場として、まちのにぎわいづくりに貢献します。
今後も、公民連携による子育て環境の整備や地域交流の活性化に貢献していきます。
地域の応急診療の課題に対応した
医療施設整備
医療施設整備
当社は、2023年1月に完成した大阪市高槻市にある「高槻島本夜間休日応急診療所」の整備に携わりました。本医療施設は、高槻市で地域の夜間・休日の初期応急医療機関として重要な役割を担う診療所になります。
高槻市は、医療施設の老朽化に加え、小児救急医療体制の広域化による患者数の増加や、駐車場不足などの課題を解決するため、医療施設の移転整備を計画されました。
その後、公募型プロポーザルが実施された結果、当社を代表とする企業グループが提案した「地域の応急診療の課題に対応し、様々な工夫を採り入れた医療施設」が選定され、デザインビルド方式による整備を担当しました。
診療所は、出入口を明確に分けた動線設計で感染症対策にも配慮し、誰もが利用しやすいアクセシブルデザインを採用するなど、患者や医療従事者など利用者の視点に立った医療施設を整備しました。
今後も、豊富な実績を活かし、地域医療が抱える課題を解決する施設整備に取り組んでいきます。
地域の基幹産業を持続的に支える
工場宿舎整備
工場宿舎整備
当社は、2023年5月23日に竣工しました沖縄県竹富町の「竹富町波照間製糖工場宿舎」の整備に携わりました。
この事業は内閣府の「沖縄製糖業体制強化対策事業(※)」の補助金を活用した整備事業で、竹富町では西表島、小浜島に続いて3つ目の施設になります。
波照間製糖工場で働く季節労働者の宿舎として、誰もが利用しやすい共用品の採用や、日常生活でのプライバシーを確保したデザイン、労働者の3交代制を考慮した厨房機器の配置など、利用者目線で整備しています。
今後も、竹富町の基幹産業である製糖業の持続的な発展を施設設備で支援していきます。
※ 沖縄製糖業体制強化対策事業:政府の働き方改革および地域人口減少、高齢化といった課題を持つ製糖事業者の体質強化のため、①人材確保・育成支援事業、②含蜜糖製造工程合理化開発支援事業、③人材確保・地域活性化のための体験交流等に必要な施設整備などを支援するもの。
「生活交流拠点施設 かなうぇる」整備
当社は、2023年10月1日に運営開始となった静岡県島田市金谷代官町にある「金谷地区生活交流拠点施設かなうぇる」の整備に携わりました。
この事業は、「多世代が集い、つながりを育む交流拠点の整備、コミュニティの活性化」といった課題を解決するため、島田市が旧金谷庁舎跡地に生活交流拠点施設を整備する目的で、公募型プロポーザルを実施し、当社を代表企業とするグループが選定されました。
当社グループは整備と運営を担当し、完成した生活交流拠点施設と隣接する公園や周辺施設との一体的な管理・運営を担うものです。
市役所支所や地域包括支援センター、子育て支援、住民健診、カフェなどが集まる複合施設で、多様な世代が集う新たな地区のシンボルとして、地域コミュニティの活性化につながっています。
また、施設の屋根には太陽光発電パネルを設置し、PPAモデルによる電力供給で脱炭素社会の推進にも貢献しています。
今後も、豊富な経験とノウハウを活かして、地域社会の課題解決につながる施設の整備に取り組んでいきます。
旧庁舎跡地を有効活用した公共施設一体整備
当社は、奈良県大和高田市の旧庁舎跡地を有効活用する「大和高田市旧庁舎跡地活用事業」に携わり、2023年6月に、緑あふれるオープンスペース(芝生広場)、カフェ、時間貸駐車場「Dパーキング(当社運営)」を完成させ、その後8月に倉庫などの公共施設を完成させました。
この事業は、点在する公共施設の集約化を目指す大和高田市が、市役所旧庁舎跡地を地域交流促進の施設などに暫定活用するため、公募型プロポーザルを実施したもので、当社提案の「旧庁舎の跡地を有効活用した憩いの空間カフェやオープンスペースの一体整備」が選定されました。
当社は整備事業者として、公民連携、土地活用、システム建築による施設整備、駐車場の整備・運営など総合的に対応しました。
今後も、多彩なノウハウを活かして新たな憩いと交流が生まれる空間を創出し、地域活性化に貢献していきます。
屋上スペースを活用した「にぎわい創出型自走式立体駐車場」の開発
当社は2024年2月から、自走式立体駐車場の屋上スペースを有効活用することを目的に、大型遊具を設置した「にぎわい創出型自走式立体駐車場」の発売を開始しました。
この商品は、大型遊具メーカー国内最大手のタカオ株式会社さまと当社が協業して共同開発したもので、商業施設の集客力向上、マンションでの住民満足度向上、地域コミュニティの活性化、観光施設・駅・空港での観光スキマ時間の有効活用などに貢献できる商品になっています。
屋上階床には衝撃吸収性能を有するゴムチップや人工芝での舗装、外周部には高さ2mの落下防止フェンスの設置を行い、さらに多機能トイレの設置など安全性と利便性に配慮した設計を行います。また、「インクルーシブ遊具」を設置し、年齢、性別、障害の有無に関係なく、地域住民の方々が一緒に遊び、楽しめる空間を提供し、交流・学びの場を創出します。
今後も、屋上スペースを有効活用した自走式立体駐車場の開発に取り組み、地域社会の課題解決に貢献していきます。
PFI方式による未来をつくる美術館
当社が代表企業となるSPCは、鳥取県が実施したPFI事業「鳥取県立美術館整備運営事業」において、落札者となりました。
本事業は、鳥取市東町にある総合博物館の鳥取県立博物館の施設老朽化や収蔵スペース不足の問題解決を目的に、美術分野を独立させ、新たな美術館を移転・整備するPFI事業です。
当社グループは、「未来をつくる美術館(人をつくる、まちをつくる、県民がつくる)」というコンセプトを実現するために、県民のみなさまが主役のアート活動拠点としての「とっとりアートプレイス」をテーマに、立体的回遊性に優れた吹き抜けのひろまや年間1,000件以上の多様なプログラムを実施することで日々新たな出会いや発見をすることができる、毎日誰もが訪れたくなる美術館を目指しています。
新設美術館において、設計から施工、維持管理、運営までの一括業務にPFI手法を取り入れた全国初の事例となります。
現在は鳥取県や県民の皆様との対話を重ね、ともに鳥取県立美術館“らしさ”を創造し、より一層の鳥取県の魅力を発信できるよう、
2025年春の開館に向けて取り組んでいきます。
災害復興への取り組み
当社は、地震・台風などの自然災害に際して、応急仮設住宅の建設をはじめ、さまざまな場面で復興に取り組んできました。災害発生時には、全国から技術者を派遣し、迅速に応急仮設住宅を建設し復興を支援しています。自然災害が増えている近年では、「令和元年台風第19号」「平成30年7月豪雨」「平成30年北海道胆振東部地震」令和6年能登半島地震」において被災地に応急仮設住宅をはじめ、仮設庁舎、仮設校舎や福祉仮設住宅などを建設してきました。
また、プレハブ建築協会の一員として、海外における国際紛争時の救援活動や災害復興にも協力し、難民用の応急仮設住宅や、国連の平和維持部隊用宿舎などを提供し、国際的な協力も行っています。
これからも災害時の迅速な対応で、被災地の復旧・復興を支えていきます。
大和ハウスグループの応急仮設住宅の実績(抜粋) | |
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阪神・淡路大震災 | 14,772戸 |
東日本大震災 | 11,051戸 |
熊本地震 | 1,026戸 |
能登半島地震 | 1,007戸(契約戸数) |
大和リースの海外での主な実績(抜粋) | |
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ペルー共和国 | 小学校校舎 |
コソボ共和国 | 難民用応急仮設住宅 |
東ティモール民主共和国 | 国連PKO部隊宿舎 |
商業施設と
オープンスペースの複合で生まれるシナジー
オープンスペースの複合で生まれるシナジー
当社は、茨城県守谷市の市有地にある複合商業施設「ブランチ守谷」の整備に携わり、2022年4月にオープンとなりました。
この事業は、守谷市がつくばエクスプレス守谷駅東口側の市有地を有効活用し、新たな人の流れとにぎわいをつくり、地域活性化につなげることを目的に進められ、敷地の半分は守谷市による整備で市民が自由に使えるオープンスペース(公共エリア)に、もう半分は民間の創意工夫を活かしたにぎわい施設(商業エリア)として整備することに決定されました。
緑豊かな周辺環境を活かしながら、多世代が楽しめる空間の整備・運営について、民間活力を導入するため公募型プロポーザルを実施され、当社は施設の中央に全天候型の大屋根広場を設け、イベントやマルシェなどに使えるオープンスペースと連携させた「多世代の利用者が集う施設づくり」を提案した結果、整備事業者として選定されました。
商業エリアの「ブランチ守谷」は、ミニスーパーやベーカリーなど、地域のニーズに合ったテナントが多数出店され、また、起業を支援するコワーキングスペースを開設されています。建物は当社のシステム建築商品「ダイワスペース」を採用し、大空間を確保できる特性を活かし、テナントのニーズに応える室内空間を提供しています。
公共エリアの「ブランチパーク守谷」には、従来の公園とは一味違う機能を持たせたいという守谷市の意向を受け、利用者の創意工夫によって自由に活用できる場にしています。また、防災機能として、かまどベンチやマンホールトイレ、防災倉庫も設置しています。
商業エリアと公共エリアをつなぐ全長29mの大屋根広場は、全天候型で心地よい風が吹き抜け、買い物の合間に座ってゆっくり休憩できる憩いの広場になっています。
2つのエリアが連携して人の流れをつくることで、相乗効果を生み出し、多世代が集い、新たな交流を育む拠点として、地域のにぎわいが生まれています。
今後も、公民連携による相乗効果により、地域の活性化に貢献していきます。
地域や自然と調和する
「にぎわい・交流拠点」の複合施設
「にぎわい・交流拠点」の複合施設
当社は、東京都調布市にある複合施設「ブランチ調布」の事業に携わり、2022年4月にオープンとなりました。
ブランチ調布は、調布市クリーンセンターの移転による跡地を活かした「公有地活用のプロジェクト」で、2019年に調布市が公募型プロポーザルで事業者を募集し、当社は「人がつながり、まちにひろがる~3つの調べ(協調・調和・歩調)~」をコンセプトに、地域の多世代交流の拠点となる複合施設を提案した結果、事業者に選定されました。
複合施設の特徴は木の柔らかな風合いを感じる設計デザインを採用し、地域資源である多摩産材を天井や壁、ウッドデッキ、ベンチなどに随所に採り入れたことで、環境保全にも貢献できました。
開放感のあふれる3階建ての施設には各階に憩いの広場を設置し、白樫の木々に囲まれた1階の「いこいのひろば」は、イベントなどで利用できるステージ型のウッドデッキを設けています。人工芝と木製遊具のある3階の「あそびのひろば」には、平日も親子連れなど多くの利用者でにぎわっています。
また、調布市が運営する公共施設「ふじみ交流プラザ」は、市民活動に利用できる集会室や談話室など、地域交流を深める拠点となっています。
当社は調布市と協働で協議会を組成し、ブランチ調布の運営を通じて、地域コミュニティの活性化に取り組んでいきます。
子どものそばで働ける環境を提供する
ママスクエア事業
ママスクエア事業
当社は2018年10月に株式会社ママスクエアと業務提携を締結し、当社が管理運営する全国の商業施設において、母親が子どもと離れずに働けるキッズスペース付きオフィス「ママスクエア」を開始しました。2024年5月末現在、12拠点を運営しています。
ママスクエア事業とは、働きたくても働けない育児中の女性を対象に、日常のお買物で訪れる身近な商業施設にお子さま連れで働ける場を設け、そこでのオフィスワークを提供する事業です。
育児中の女性が子どもの預け先に困ることなく、また子育て期であってもブランクなく働き続けられる新たなワークスタイルを実現しています。
母親は、ワーキングルームにおいて当社が各企業から受託したアウトソーシング業務(主に営業支援業務やコールセンター業務など)、いわゆるBPOセンター業務に従事します。「子どもの成長も見逃したくない、就業キャリアも諦めたくない」という、これまで二者択一を迫られてきた女性に、どちらも満たされると喜びの声をいただいています。
今後も当社では、女性活躍支援、待機児童解消、地域雇用創出の社会的課題を解決するママスクエアを自社商業施設において、積極的に開所していきます。
スマイルアクション
スマイルアクション(※)とは、当社が運営する商業施設を通じて提案できる「ささやかな社会貢献・地域貢献活動」の総称です。
「つながる笑顔は無限大」を合言葉に、同じおもいを持っていただいた人たちが気軽に参加できる活動を行っています。
スマイルアクションは、3つのカテゴリーで構成されています。①地域清掃や地域活動団体への発表の場の提供、防災イベントや子育て支援など地域交流・地域活性化を目的とした「まちづくり」、②不要になった衣類を回収するBRINGプロジェクトやフードロスへの取り組みなど、3R活動を推進し、循環型社会に寄与する「環境配慮」、③東日本大震災や新型コロナウイルス感染症などの災害に対する支援や献血・チャリティー活動など、国内外の社会問題の解決に協力する「社会貢献」。
お客さまには買い物ついでに、これらの活動に気軽に参加いただくことで、商業施設が地域の一員となれるように活動をしており、2023年度は全国の商業施設において4,275の活動を実施しました。
(2022年度実績:4,609回、2021年度実績:3,865回)
※スマイルアクション(商標登録第5608513号)
当社が商業施設を通じて、企画提案し実践している社会貢献、地域貢献活動の総称です。
Action13 「みんなで防災について考える」
当社が運営する商業施設内で行うCSR活動「スマイルアクション」の一環として、東日本大震災をきっかけに2012年より復興支援活動「Action」を毎年実施しています。
2023年度で13回目を迎えた「Action13」では、“三陸名産品を進呈!防災川柳コンテスト”を行いました。
全国の「21カ所の商業施設」において、防災川柳に込めた想いを募り、1,479件の作品を応募を受付けました。
さらに、防災アイディア等もホームページに掲載したことで、防災意識を高めるイベントとなりました。
また、「Action13」のイベントを通じて、令和6年能登半島地震災害義援金76,050円を日本赤十字社に寄付しています。
今後も、震災の経験や教訓、事前の備えの重要性を次世代に継承し、震災の記憶を風化させることなく、防災意識を向上させる活動を継続していきます。
地域とNPOをつなぐ架け橋
「まちづくりスポット」「ハッシュタグ」
「まちづくりスポット」「ハッシュタグ」
当社が開発・運営する商業施設において、地域社会・NPOと共に推進する地域交流の活動拠点「まちづくりスポット(略称:まちスポ)」「ハッシュタグ」をそれぞれ全国20カ所で運営しています。
「まちスポ」「ハッシュタグ」では、地域住民とNPO、企業が協働し、少子高齢化や過疎化、無縁社会化など、社会を取り巻くさまざまな課題解決と地域コミュニティの活性化、にぎわいの創出に取り組んでいます。地域をつなぐコーディネーターとして地域活動の相談・情報発信や市民活動団体の発表などのイベントを開催し、買い物にこられたお客さまが気軽にイベントに参加して新しい出会いも生まれています。
2013年11月には、当社と認定NPO法人ソムニード(現:ムラのミライ)が協働で行う「市民活動を応援する場と組織づくり事業」について高く評価をいただき、「第10回日本パ―トナーシップ大賞」の優秀賞を受賞、2015年5月には、「第3回日経ソーシャルイニシアチブ大賞」のファイナリストに選出され、2018年5月には、国土交通省が主催する「第7回まちづくり法人国土交通大臣表彰」の審査委員長賞を受賞、2018年11月には、大阪NPOセンター主催の「CSOアワード2018」のCSO賞を受賞しました。
今後も、地域コミュニケーションの活性化の支援活動に取り組んでいきます。
「障害者施設で作られた製品」の販売会開催
当社は、自社運営する商業施設のフレスポしんかな(大阪府堺市)・フレスポ阿波座(大阪府大阪市)・フレスポ東大阪(大阪府東大阪市)において、障害者施設で作られた授産製品の販売会“ナイスハートバザール”を開催しています。
この販売会では、特別企画として、大和ハウスグループの株式会社デザインアークの生産工場から排出される端材や廃番カーテン生地を大阪府の障害者施設へ無償提供し、トートバックやポーチ等アップサイクル製品へ再生させた製品の展示販売も行いました。
今後も、障害者の生きがいと働きがいにつながる支援活動、廃棄物削減による環境保全活動など、SDGsの達成に貢献できる活動を積極的に行っていきます。
移動現場事務所「MOVING OFFICE」出勤による被災地充電サービス
当社は、2018年9月6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」の被災地支援として、札幌市西区の発寒西小学校にカーリース商品の「MOVING
OFFICE(ムービングオフィス)」を出動させて、被災地での携帯電話の充電に協力しました。
発寒西小学校は、当時、当社が仮設校舎を建設中で、近隣一帯が地震発生により停電となリました。地震発生の翌日に「移動現場事務所」を急行させて携帯電話の充電サービスを実施しました。
また、当社の北海道支店でも近隣住民の方々に携帯電話の充電サービスを実施しました。
今後も自然災害が発生した際、「公の精神」に則り、迅速に被災地支援を行います。
パークマネジメント事業による地域貢献
当社は、2015年4月より、日本初のパークマネジメント事業となる「大阪城公園パークマネジメント事業」の共同事業者として参画しています。
2017年6月には、都市公園法改正により新たに創設された「公募設置管理制度(Park-PFI)に基づく民間事業者の公募などを活用してパークマネジメント事業を行っています。
当社は、2022年3月にオープンしました千葉県木更津市の「鳥居崎海浜公園」の再整備に携わりました。鳥居崎海浜公園のリニューアルは、“食”をテーマに公園のもつポテンシャルを活かした施設の整備・管理運営を行うもので、当社は“食”で結ぶ新たな交流をコンセプトに、レストラン・カフェ・宿泊施設などの整備を行いました。海との連続性を感じられる建物配置などランドスケープにこだわり、夕日を望めるテラス、光と水の演出を楽しめる噴水、お酒・音楽・アートを楽しめる店舗など、多世代にわたり楽しめる公園になっています。
今後も、全国でPark-PFI方式による施設整備に取り組み、地域の活性化に貢献していきます。
「ため池監視システムの危機管理型水位計」の提供
当社は2022年7月から、全国の自治体に向けた、「ため池監視システムの危機管理型水位計」の販売およびリースの提供を行っています。
当社が出資するベジタリア株式会社さまおよび開発元の株式会社イーラボ・エクスペリエンスさまは、防災・減災に関わる国家プロジェクトに参画し、水位計の実証や水位管理情報システム(監視・制御・予測・評価)の開発を行っております。
この「危機管理型水位計」は国土交通省策定の「危機管理型水位計の観測基準・仕様」に準拠した商品で、小型・軽量なため容易にため池に設置ができ、低コストを実現しています。
今後も、当社は防災・減災に関連する機器の販売およびリースの提供を通じて、災害に負けない強靭な社会づくりに貢献していきます。
八郎潟と地域の生態系を融合した
ビオトープの活用
ビオトープの活用
2022年5月に、当社が運営する商業施設「フレスポ御所野(秋田県)」に“ミニ八郎潟をつくろう”をテーマとしたビオトープ「ネーミング:ハチロウトープ」を創設しました。
ハチロウトープは、かつての八郎潟を約1,800分の1のミニチュアサイズにした形状で、近隣にある雄物川流域と八郎潟に共通するヨシやマコモなどの水草を植え、また、2つの水系に共通する魚類や貝類も育てています。
運用開始後は、初期投入した生物や植物の成長、新しく増えた生物や植物の有無、水温や生物同士の干渉などのモニタリングを行うとともに、子どもたちの環境を大切にする心や感性を育むことを期待し、行政や地域のNPO法人と連携して「生き物と触れ合う自然観察会や学習会」を実施していきます。
さらに、地域の生物多様性活動の重要性の周知活動の場として、地域住民の方々とのコミュニケーションの場としても活用していきます。
今後も、当社が運営する商業施設において、今までのノウハウを活かし、生物多様性の保全に配慮した事業活動を推進していきます。